
【車の傷】リアバンパーを自分で修理!工程③プラサフ下地編
今回は、車の傷を自分で修理するお話しの第三弾。
前回の投稿では、水研ぎの終わったリアバンパーの傷に、樹脂パーツ専用の二剤パテを充填し、傷を消しながら下地の表面を整えました。
翌日に僅かなパテの窪みが見つかり、再度パテを盛り直す一手間があったものの、手で触るとバンパーの傷が嘘のように滑らかです。
今回は、パテの上からプラサフを吹き付け、塗装前の下地処理を完成させます。
プラサフとは?!
ガンプラ等で使用するサフ同様、表面の細かな傷を埋め、塗装の下地を滑らかに整える。また、下地の色を隠蔽する能力にも長けており、塗装をムラなく仕上げる役割があります。※塗装との密着性を高めるプライマー効果も。
車体をマスキングする
塗装時のマスキングは広めに行いますが、基本的にプラサフのマスキングは、下地処理を行った一回り大きめ程度をカバーすれば問題なし。
今回は、ポリッシャーで水研ぎした、フロントエアロのプラサフから吹くので、パーツの面出し部分でマスキングを切りました。
プラサフを含め、塗装に使う塗料は思いのほか広範囲に散る(スプレーダスト)ので、タイヤやボンネットなどもマスキングしておく。
また、ここからの作業は天候にも左右されるので、雨が降りそうな予報の時は作業を諦め、風の無い穏やかな薄曇りの時に施工するのがベター。※今回は、ドピーカンの晴天でしたが…。
シリコンオフ(脱脂)とプライマーを吹く
プラサフを吹く前に、いつものシリコンオフを使って脱脂する。
今回は、写真を撮るのが遅れ、マスキングの後にシリコンオフを撮影しましたが、一番最初にシリコンオフで脱脂を行い、そこからマスキングをしてあります。
次に、塗料の密着を高めるバンパープライマーですが、コチラは吹き付けてから2分ほどで、プラサフを吹く必要があります。
可能な限り、プライマーとプラサフのタイムラグを減らしたいので、片方でプライマーを吹きながら、片方の手でプラサフを握り上下に振っておく二刀流で作業を進めます。
パテの時と同様、垂れてしまうほど吹き付けず、バンパープライマーが薄っすらと表面に乗れば大丈夫!!
複数回にわたりプラサフを薄く吹き付ける
これからのプラサフや塗装の工程の重要ポイントは、ズバリ”慌てず乾かしながら何度も薄く吹き付ける”だけと言っても過言では無いかと。
一番初めに吹き付けた際は、全く色が乗らず不安になり、厚塗りしたくなってしまいますが、”薄く塗って乾かす”を繰り返しているうち、綺麗に色が入っていくのでご安心を。
プラサフを吹き付ける場所に対し、スプレー缶を15cmほど離し、直線的な動きでは無く、弧を描くように吹き付けていきます。
先程も書いた通り、全く変化が無く何度も吹き付けたくなりますが、軽く一通り吹ければ5~10分放置して乾かします。
薄っすらと下地が見えている程度で、綺麗に白色が乗ってきました。
地味な作業ですが、薄く塗って乾かすを繰り返しているうちに、突如として下地が隠れはじめ、良い感じに隠蔽されていきます。
プラサフを吹く場所が複数ヶ所の場合、ローテーションしながら吹いていくと、手持ち無沙汰にならず時短にも繋がります。
先にプラサフを吹いたフロントエアロは、8回目あたりでカッチリ白色が仕上がり、下地の色は全く見えなくなりました。
耐水ペーパーで水研ぎと足付け
プラサフを吹き終わったら、次は表面を整えるための水研ぎ。
プラサフを吹いた部分と、マスキングで隠れていた部分には僅かな段差が出来ているので、800番の耐水ペーパーを使って均します。
また、プラサフを吹いた際のスプレーダスト(吹付け面に吸着せず、霧状になった余分な塗料が飛散したもの)で表面もザラザラになっているので、段差を消しつつ表面も滑らかに整える。
この工程はポリッシャーを使わず、自分の手で確認しながら水研ぎ。
800番の耐水ペーパーを使用する事によって、プラサフの表面に僅かな傷をつけ、次の工程で吹く塗料の乗りを良くする”足付け”効果もあります。
リアバンパーにもプラサフを吹きつける
パテの再充填で一日遅れとなったリアバンパーも、マスキングをしてホワイトプラサフの吹きつけを行います。
手順やコツはフロントエアロの時と同様。
まずは、シリコンオフで脱脂をしてから、各部のマスキングを実施。
小さなコーナーセンサーなどは、マスキングテープを貼った後に、デザインナイフで切り抜くと、綺麗にカバーする事が出来ます。
後は、例によってバンパープライマーを薄く吹いて、プラサフの缶をよく振ったら、15cm程度離した位置から弧を描くようにシュッと吹き付ける。
これにて、プラサフの吹付け完了!!
汗が滲み出る程度に気温も高く、ボチボチとそよ風が吹いていたので、薄吹きだったらアっという間に乾く感じ。
下地の色がガッツリと隠れ、あれだけ大胆に水溶きしたとは思えない白さ。一方、プラサフとマスキング跡がクッキリ残っている状態なので、しっかりとプラサフが乾いたら、フロントエアロ同様に段差とスプレーダストを研磨する作業。
これで、塗装の下準備は終わりました。
ただ、このまま塗装してしまうと、塗りたてのボディカラーと塗っていない場所の差が出てしまうので、塗装する周辺の汚れやクスミを取る意味合いで、塗装部の周辺をコンパウンドで磨き、極力同じ状態に仕上げておきます。
その後は、7000番と9000番でピカピカに仕上げます。
塗装面の周辺も輝きを取り戻し、ピカッと綺麗になりました!!
※塗装面までコンパウンドで研磨すると、耐水ペーパーで頑張った足付けが滑らかになってしまい、塗料の乗りが悪くなってしまいます。あくまで、塗装面の周辺を綺麗に整える意味合いでの研磨です。
リアバンパーを自分で修理!プラサフ下地編・まとめ
今回は、パテ埋めの終わったバンパーに、下地の最終工程となるプラサフ(ホワイト)を吹き付け、塗装面の周辺を磨いて仕上げました。
文中でも書いた通り、プラサフも塗料もクリアも、スプレー缶のコツは全て同じで、一気に終わらせようと厚塗りせず、薄く塗っては乾かし薄く塗っては乾かしを繰り返して、少しづつ色を入れていく事。
また、プラサフを吹いた場所と、マスキングで覆っていた場所には、必ず段差が出来るのでキッチリと水研ぎで均しておく。※プラサフを吹いた表面に付着しているスプレーダスト除去の意味合いも込め。
今回の修理費用
- マスキングテープ…¥380
- 養生シート付きテープ…¥480
- ホワイトプラサフ…¥700(×2)
これにて下地作りの工程は終わったので、次回は車体番号に合致した塗料を吹いて、バンパーの修理を仕上げて行きます!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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