
【車の傷】リアバンパーを自分で修理!工程④スプレー塗装&ウレタンクリア編
今回は、車の傷を自分で修理するお話しの第四弾。
前回の投稿では、パテ埋めの終わったバンパー傷に、塗装の下準備としてプラサフホワイトを吹き付けました。
マスキング部分との段差は、耐水ペーパーで水研ぎして均し、スプレーダストの除去と足付けの意味合いも込め、プラサフ面も水研ぎ。
また、塗料を吹いた際、塗装面と周囲をぼかす目的で、プラサフ面以外をコンパウンドで研磨し、汚れやクスミを除去しておきました。
これまでの工程にて塗装の下準備は終わっているので、いよいよ塗料とクリアを吹いて、バンパーの修理を仕上げたいと思います!!
車体のボディーカラーを調べ塗料を購入
まず最初に、車のボディカラーを調べます。
ボディカラーに関しては車検証などに記載が無いので、エンジンルームやドアの横に貼られている表示を探します。
我が家の車(ヴォクシー)の場合、エンジンルーム内に記載は無く、ドアを開けたところに表示が貼ってありました。
この記載をもとに、車体のカラーに合った塗料を購入。※この塗料に関しては、近隣のショップで取り扱いの無いケースも多く、最初からネットショップで購入するのが早いかと。
塗装面から広めにマスキングする
次に、塗装前のマスキングを行いますが、プラサフを吹いた時とは違い、同一パネルに関しては塗装部分から距離を取って貼り付ける。
また、塗装や乾燥の最中に雨が降ったり、風が強くても仕上がりに影響するので、事前に天気予報をチェックし、薄曇り(晴れ)た日を選んで作業を始める。
マスキングは、傷のある部分周辺のパネル、もしくは離した位置に貼り付け、塗料とマスキングの境目が分からないよう気をつける。
プラサフの時は、ガッツリと段差が出来ても耐水ペーパーを掛けるので問題ありませんでしたが、塗料の場合はボカシ剤で目立たなくするだけなので、広くキッチリとマスキングする必要があります。
塗料スプレー範囲とボカシ剤の図解
数十年前は、塗料やクリアもプラサフと同じく、スプレーを吹いた後に細かな耐水ペーパーでスプレーダストなどを研磨し、時間を掛けながら塗り重ねましたが、現在は”ボカシ剤”が販売されています。
ボカシ剤とは
塗料やクリアを吹いた後の、ザラッとしたスプレーダストを溶かし、滑らかにしながら艶を出してくれます。その効果により、スプレーで塗装した箇所と周辺の境目が分かりにくくなる。
一目で分かりやすい、フロントエアロを例に挙げてみます。
エアロの底面近くにあった擦り傷は、プラサフを吹いた段階で殆ど目立たなくなっています。塗料を吹き付けるイメージとしては、底面近辺を中心に、その上の窪みまでを対象とし、その他の部分は飛散したスプレーで徐々に薄まる感じ。
まず最初に、塗料を吹くよりも広い範囲に”ボカシ剤”を吹き付け(赤・緑・水色部分)、実際の傷(赤色)に対し、一回り広めに塗料を吹く(緑色)ような感覚。
※プラサフを吹いた傷の部分(赤色)を3回吹けば、その周囲(緑色)を1回といった感じで、上部へ行くほど薄塗りになるよう吹き付ける。ボカシ剤(水色)部分には飛散したスプレーが掛かる程度にする。
エアロパーツより上にある別パネル(フォグランプなど)は、マスキングで完全に覆い、同一のエアロパーツに関しては、中央辺りでマスキングを行っています。
ボカシ剤後にボディカラーの塗料を吹き付ける
それでは、実際の塗装へ移ります。
まず最初に、バンパープライマー同様、ボカシ剤とボディカラーの塗料を両手に持って、両方をよく振りながら作業を進める。※ビルドのフルボトルみたい(笑
一箇所に沢山吹き過ぎないよう、ボカシ剤を薄く吹き付ける。
そのボカシ剤が乾かないうちに、プラサフを吹いた場所を起点とし、ボディカラーの塗料を薄く吹いて行く。
今回の塗料はパール色となっており、吹き付けた瞬間にキラキラっとした粉が広範囲に散るので、マスクをしての作業がおすすめです。
※塗装に限らず、スプレー缶を使う時はマスクをしたほうが良いですね。
プラサフ同様、一回吹いただけでは殆ど変化が無く、次から次へと吹きたくなってしまいますが、慌てず急がず厚塗りせず、塗装面が乾いてから次を吹くようにします。
今回、ボディカラーの塗料は2本用意しており、リアバンパー→エアロ左→エアロ右とローテーションしながら吹きました。
リアバンパーは、まだまだといった状態ですが、フロントエアロに関しては、これ以上重ね塗りが必要無い状態に仕上がっています。
ウレタンクリアを化学反応させる
ソフト99からは、ボデーペンと同じ系統のクリアと、塗膜が強固なウレタンクリアが販売されており、今回購入したのはウレタンクリアです。
通常のクリアの場合、塗装が終わりクリアが乾いたら、コンパウンドで艶出しの作業があるものの、ウレタンクリアは吹き付けただけで艶々になります。
ただ、通常のクリアとは違い、使用する5~10分前に、液剤を反応させておく必要があるので、ボディカラーの塗料を1本吹き終わったあと、底面のピンを押し込み使用準備しておきます。
これにて準備完了!!
このまま逆さまにして、10分ほど放置している間に、2本目となるボディカラーの塗料を吹き付け、塗装を仕上げていきます。
塗装を仕上げウレタンクリアでコーティング
先程と同様、厚塗りにならないよう、軽く吹き付けては乾かしを繰り返し、2本目のボデーペンも使い切り塗装は完了。
正直なところ、もう一本あればベストといった感じでしたが、リアバンパーだけで1本使ったので、どこに傷があったのか全く分からない仕上がりに。
綺麗なパールホワイトですね。
次は、ウレタンクリアを良く振り、他のスプレー缶と同じく、厚塗りにならないよう乾かしながら塗り重ねます。
※通常のボデーペンクリアを使う場合、公式サイトでは塗装が終わった後にもボカシ剤を吹く事になっていますが、ウレタンクリアの場合、このタイミングでのボカシ剤は不要との事です。
時間を取って乾かしながら、慌てず急がず厚塗りせず。
フロントエアロも含め、ローテーションでウレタンクリアを吹くと、最終的には写真を取る自分が映り込むほどピッカピカの艶々に仕上がりました!!
ボカシ剤を吹いて完成させる
ウレタンクリアを吹いた後は、それが乾かないうちにボカシ剤を良く振り、厚塗りにならないよう吹き付ける。
今までのスプレーと同様、一度にドバっと吹くのでは無く、薄っすらと塗り重ねながら、徐々に厚くしていくイメージで仕上げると…。
ボカシ剤も、リアバンパーとフロントエアロをローテーションしながら吹きましたが、ウレタンクリアの艶が無くなる事も無く、滑らかに仕上がりました!!
これにて、スプレーの全工程は終了です!!
マスキングを外して完成!!
全ての塗装が終われば、塗料が乾き切る直前あたりのタイミングで、丁寧にマスキングを剥がしていきます。
※塗料が乾いている場合、雑に引っ張ると塗装ごと剥げる場合があるので、ゆっくりと斜め方向に剥がす感覚で進める。
これにて、車のガリ傷の補修は終了!!
じっくりと近づいて見れば、もう少し丁寧にすれば良かったと思う部分はありますが、あのガリ傷がこれだけ綺麗になれば大満足です!!
リアバンパーを自分で修理!スプレー塗装&ウレタンクリア編・まとめ
今回は、バンパー補修の仕上げとなる、ボディ塗装にウレタンクリアを吹き、水研ぎから始めた作業を終わらせてみました。
長々と書いてみたシリーズですが、パテの乾燥や確認で時間を使った事もあり、トータルの作業は3日間程度。※プラサフと塗料を吹く天気待ちもあったので、総期間は一週間強といった感じです。
エアロの底面は、駐車場などへ入る際にまた擦る事になるだろうし、塗料を節約してザクっと仕上げにしましたが、全般的に綺麗に仕上がったと思います!!
過去の経験から、自分で補修を行っても、このくらいに仕上がるのは分かっていましたが、やはり水研ぎで楽をさせてくれたポリッシャーの存在が大きいですね!!
今回の修理費用
- ボデーペンTOYOTA070…¥1,290(×2)
- ボデーペンウレタンクリアー 320ml…¥2,145
今回の補修では、自分で修理するきっかけとなったリアバンパーに加え、フロントエアロの二ヶ所も補修したので、ショップに出せば二桁近くの金額が掛かったと思いますが、トータル出費は12,482円で済みました。
物価高だし、何かと物入りな春だっただけに、この仕上がりで、この金額で済めば御の字ですね。
兎にも角にも、無事に全工程が終わってホッとしました。
という事で、次回は”自分で修理するバンパーシリーズ”を総まとめして、要点を分かりやすくまとめ、終わりにしたいと思います!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「車関連」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、2月6日現在「ライフ」には「 99件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。

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