シーバス釣るなら初夏がオススメ!季節の特徴と釣果アップのコツ!!
今回は、初夏のシーバス釣りについて。
春の訪れを知らせる桜が散り、綺麗なツツジがピークを迎えると、ゴールデンウィーク辺りから初夏の気配が。
今までは、長袖や羽織りが1枚必要だった気候も、半袖で過ごせるほどの陽気となり、屋外に居るだけで気持ちの良い季節になります。
この季節になると、シーバス釣りにおいて”秋の荒食い”と同じく、釣果を出しやすくなる”初夏のボーナスタイム”がやってきます。
初夏にシーバスが釣りやすくなる理由や、実釣におけるシーズナルパターンなどをはじめ、個人的に考えている要点を書き出してみたいと思います。
初夏(5~6月)のシーバス釣りの特徴
四月の下旬からゴールデンウィーク辺りにかけ、汗ばむような陽気になる日も増え、寒かった冬から暑い夏への移行期間に入ります。
実は、この季節には”シーバスを釣る”ための要素が凝縮されており、一年の中でも釣果を期待出来るシーズンとなっています。
緑がかった水質
まず最初に挙げられるのは、海や河川などの水が、魚釣りには有利とされる”笹濁り”と呼ばれるような水質へと変化する事。
水温やプランクトンの減少で、透明のドクリアだった冬場の水質から、気温・水温の上昇と共にプランクトンが増え始め、緑がかった水へ変わります。
これは、単純に『濁り』として良い影響を及ぼすだけでは無く、植物性プランクトンが増える事により、食物連鎖のサイクルで生命が集まりやすくなる。
プランクトンやベイトの連鎖については過去にも書いてあるので、上記の記事を読んで頂けると分かりやすいかと思います。
釣りをするベースとなる環境の変化が、初夏には好転する事が好釣果の要因の根本となっています。
回遊するイワシやベイト
前項で書いた通り、水中に含まれる”プランクトン(オキアミなど)”が増えると、それを主食とするイワシやハクといった小魚も集まってくる。
そうなると、イワシなどを狙っているシーバスも同じく活性が上がり、ルアーへの反応も良くなり釣りやすくなります。
昼間に大きく潮が動く
初夏のシーバス釣りにおける大きな特徴として、早朝でも夕方でも無く、昼間に大きく潮が動くといった要素が挙げられます。
普段なら暗くて確認できない釣り場も、明るい時間に周辺をチェックしながら、捕食スポットや狙いを絞り込む事が可能です。
海藻が成長する
気候が暖かくなると、海の中の海藻や藻の成長が一気に進み、写真のような纏まった大きなサイズへと変化します。
今まで何も無かった場所に、こういった藻が生育してくると、様々な魚が集まりますし、季節限定のシーバススポットになる事が多々あります。
藻が生えるゴロタ(岩場)
海藻と同様、ゴロタにもビッシリと藻やコケが生育し、こういった物をついばむ”イナッコ”や”カニ”など、シーバスのベイトとなる生物が集まります。
初夏ならでは!オススメの釣り方
バチや荒食いシーズンなど、半夜から深夜に掛けて釣りをするイメージがありますが、個人的なイチオシは”初夏シーバス”の醍醐味でもあるデイゲーム。
勿論、早朝や夜間も釣果を期待できる季節なんですが、この時期の昼間は潮が動いて活性も上がりやすく、何と言ってもエラ洗いや迫力あるやり取りを目視できる。
釣りをしていても気持ちが良いですし、狙い所も見つけやすい。
また、ルアーが何処に着水したか、どの辺りを泳いでいるかも目視でハッキリと確認できますし、早起きしなくて良いのが嬉しいですよね(笑
バイブレーション系で早巻き
個人的な嗜好が強く含まれますが、この季節(日中や明るい時間)の釣り方で楽しいのは”バイブレーション系”で早巻きになるかと。
シーバスを釣るにしても、ドリフトや流す釣り・ボトムを這わす釣り・トップの釣りなど様々ですが、個人的にはゴリゴリ巻いてググっとくる感触が大好き。
なので、バイブレーションを遠投して底を取り、後はグルグル巻いたり、少しだけ食わせの間を入れたり。
一般的に夏場で良く使う『グルグルドカ~ン!』の走りとなる釣り方ですが、日中に釣行するなら”巻いて釣る”釣りが面白いと思います。
ルアーカラーを水質に合わせる
デイゲームの際、私が気にしながら実践しているのは、ルアーカラーと水質(水色)を同調させるように選ぶ事。
冒頭で書いた、緑かかった”笹濁り”であれば、ルアーのカラーはミドキンといった感じで、まずは同じような色合いで試してみる。
そこから、反応の有無によって、クリア側に振るのかアピール側に振るのか、または思い切ってルアー交換するのかなどを判断しています。
初夏におけるシーバスのナイトゲーム
前項で”初夏はデイゲームシーバスがオススメ”と書きましたが、夕方から半夜・深夜に関しても活性の高い状態にあるので、釣果は出やすいと思います。
ただ、リアクションと見切られ防止でグルグル巻いていた昼間と違い、この時期の夜間はベイトとなる対象も様々。
代表的なところで挙げると、少し大きくなり始めたハクやバチ、最近では耳にする機会が減ったイカなど、色んなベイトが入り混じったり。
なので、早巻き一辺倒のデイゲームとは違い、シチュエーションにアジャストさせる工夫も必要になってくるのですが…。
これまた、個人的な嗜好で乱暴なまとめ方をすると、この時期のベイトがハクにしろ・バチにしろ・イカにしろ(いや、イカは少し違うか…)、表層の引波系で何とかなるケースが多かったり。
これは、ベイトとなる対象レンジが表層付近で、餌を食べようと意識が上へ向いているシーバスへアピールするため、結果の出る勝負も早い。
それぞれの状況によって、微調整は必要になってくると思いますが、まずはフィールやM:Ⅱなどを使い、引波を立ててゆっくり表層から始めるのも良いかと。
初夏の釣りの注意点
シーバスが釣りやすくなる初夏ですが、この時期の釣りで気をつけておきたいのが、風向きと気温の変化による水質悪化。
例えば、気温の上昇に伴い小さな植物プランクトンが異常発生し、赤潮気味のタイミングで風向きが変わってしまうと…。
こんな感じに一変。
数日前までは笹濁りの良い状態だったのに、ちょっとした気候・風向きの変化によって、あれよあれよと水質が苦しくなってくる。
症状が軽度であれば、赤潮との境目を探せば絞り込む事も可能ですが、港湾部に広がると魚が死んで浮いていたり、生命感がアっという間に無くなります。
そういった状況では、夜間にピカピカ光る夜光虫も発生するので、写真のようなファンシーな状態になっている事もしばしば。
気象条件が安定しにくい季節なだけに、気温・水温・風向きなどに注目して、海のコンディションをチェックしておく必要があります。更には…。
少し前に書いた通り、この時期の紫外線は夏場と同じくらい強烈で、対策を怠れば火傷に近い状態まで日焼けしてしまう事も。
そして、ウェーディングで浸かられる場合も、アカエイの被害が増え始める季節なので、この時期特有の注意事項も気にしておいて下さい。
シーバス釣るなら初夏がオススメ!まとめ
今回は、釣果が伴いやすい初夏のシーバス釣りについて、その理由や狙い所の一例を書いてみました。
要点をまとめてみると、ベイトが少なくなっていた厳寒期を過ぎ、早春のバチやハクで動きを取り戻しつつあるシーバスが、栄養を求めて大きく動き始める。
初夏の気候や水温が、今まで低活性だった海を活性化する推進剤となり、プランクトンからの食物連鎖を活発にする。といったイメージで間違い無いかと。
また、デイゲームの釣りで釣果と結びつく大きなヒントは、やはりキャスト範囲に形成される潮目の存在。
ベイトやシーバスが潮目に沿って回遊したり、流速差をりようして捕食を行ったりと、潮目の有無によって難易度がガラっと変わったり…。過去に、潮目について書いた記事もあるので、参考がてらにチェックしてみて下さい。
また、文中でも書いた通り、夜間に関してはベイトが混在していたり、日替わり状態になっていたりするので、比較的安定しやすい明暗やテトラ周りのバチも要チェックです。
色々と書いてみましたが、やはり明るい時間にダイナミックなエラ洗いや、シーバスとのやり取りを楽しめるのも、この時期ならではだと思います。
寒い冬を超え、栄養を求めて動き出したシーバスはパワフルな個体も多いですし、初夏のシーバス釣りを楽しんで下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「テクニック」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、11月28日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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