釣り糸の種類!PEラインとナイロンラインについて!!
今回は、リールに巻く釣り糸のお話。
ボチボチと綴っている釣り入門シリーズですが、前回は「スピニングリールの選び方」について、自分の思っている事を書いてみました。
初めて揃える釣り具の中で、一番費用を掛けた方が良いといった内容でしたが、そのリールに巻いておくライン(釣り糸)にも様々な選択肢があります。
今回の記事では、スピニングリールに巻いて使うケースが多い、PE(ピーイー)ラインとナイロンラインといった二種類の特徴を中心に、初めて使う釣り糸の選び方について、簡単にまとめてみたいと思います。
釣り糸の種類とチェック項目について
まず最初に、スピニングリールに巻いておく釣り糸の種類は、冒頭でも書いた通り「PEライン」と「ナイロンライン」といった二種類が主流になっています。
各ラインの特徴は後述しますが、ベースとなっている「素材」が異なるため、伸縮性や耐摩耗性などに違いが出てきます。また、それぞれの種類の中で、「強さ」「太さ」「長さ」と細分化されており、対象魚に合わせたラインを選ぶ事になります。
ラインを選ぶ際には、幾つかのチェック項目が有り、それぞれの表記に関する内容は、大まかにリストアップすると下記の5項目かと。
ラインの表記
- ポンドテスト
この数値を超える負荷が掛かった場合、ラインが切れてしまう事を示した項目。値が大きくなるにつれ強くなる。※1ポンドは約450gです。 - ラインの強さ
直強力(一直線に負荷を掛けた場合、この数値を超えると切れる)。上記の「ポンドテスト」と同意でイメージしておけば良いかと。 - ラインの太さ
ラインの直径サイズ。数値が大きくなるにつれ、ライン径も太くなります。メーカーによっても多少の違いが出るので、同一メーカーで比較した方が的確。 - ラインの長さ
その商品の長さ。写真の例は「150M」のラインがセットされているという意味。ソルトルアーで使用する場合は、150M前後が主流になっています。 - ラインの価格
ラインの販売価格。比較的安価な物から高額な商品もあったりと、素材や製法によって価格もバラバラです。
基本的な5項目を挙げてみましたが、まずは対象魚種に必要なラインの強度(ポンドテスト/直強度)と太さ(号数)を確認し、その魚種で主流になっているラインの長さを調べます。※長さが分からない場合、リールに巻ける範囲の商品を選べば良いかと。
感度と飛距離に優れたPEライン
現在のソルトルアーで主流になっているのが、「PEライン」と呼ばれる釣り糸です。一般的に馴染みのある、ナイロン製の透明なラインとは異なり、刺繍糸のように「繊維を織り込んだライン」をイメージして頂ければ分かりやすいかと。
ここ10年程で一気に普及した感のあるPEラインですが、ナイロン製のラインと比べて様々なメリットがある反面、特有のデメリットも持ち合わせています。
PEラインのメリット
- 細くて直強力が高い
ナイロンラインと比べ直強力が高いため、同じ値のポンドテストであった場合、PEラインの方が細いライン径となる。 - 飛距離が伸びる
ラインが細くなるので、キャスト時に掛かる抵抗も減り、飛距離を伸ばす事が出来る。※PEラインの号数が細くなれば飛距離も伸びる - 伸縮性が少ない
引っ張っても伸びにくい性質なので、水中でのアタリや変化が伝わりやすく(感度が良い)、フッキング時のパワーロスも少ない。
PEラインのデメリット
- 擦れ(傷)に弱い
引っ張り強度は高いものの「擦れ」に弱く、テトラや障害物などに擦れたり、ちょっとした傷が入ると驚くほど簡単に切れてしまう。 - リーダーシステムが必要
結び目からも簡単に切れてしまうため、ラインを保護する意味合いも含め「ショックリーダー」を組み込む必要がある。 - ナイロンと比べて高価
高くても二千円程度までで買えるナイロンラインに対し、高価なPEラインは1万円近くする事も。※勿論、二千円前後で販売されているPEラインもあります。
PEラインに関して、細かな特徴はまだまだありますが、大まかな項目をピックアップすると、こんな感じになるかと。
PEラインを使うメリットは、ライン径による飛距離アップと低伸縮からくる感度の高さ・パワーロスの少なさ。一方のデメリットは、擦れに弱い事とショックリーダーを組み込む手間が挙げられると思います。
トータル的に扱いやすいナイロンライン
次は、一般的に「釣り糸」のイメージが定着している「ナイロンライン」ですが、繊維を織り込んで作られるPEラインに対し、一本の合成繊維で形成されていて、その特徴はPEラインと対極にあるような印象です。
基本的に、対象魚種や用途を選ばず幅広く使え、比較的安価に購入できるので、釣りの初心者さん向けラインといった感覚かと。
ナイロンラインのメリット
- 適度な伸縮性
PEラインと比べ適度な伸縮性がり、魚からのアタリを弾きにくく、掛けた後もバラしにくい。魚の動きに合わせて、ラインが追従してくれる感覚。 - 適度な柔軟性
ライン自体に適度な張りと柔軟性があるので、リールへ巻きつけた際の馴染みが良く、ラインを結ぶ時も扱いやすい。 - ショックリーダーが不要
結束部分の強度も高く、耐摩耗性も向上するので「ショックリーダー」の組み込みが不要となり、ルアーや仕掛けに直接結ぶ事ができる。
ナイロンラインのデメリット
- 感度が不足する
メリットに書いた「適度な伸縮性」があるため、魚からのコンタクトや水中の情報が伝わりにくく、見えない部分の情報量が少なくなる。 - 劣化が早い
傷が入っていない場合でも、水分や月日によって劣化が進み、手で引っ張れば簡単に切れる事もあるほど弱くなってしまう。 - ラインが太くなる
PEラインと比べ、同じポンドテストでもライン径が太くなってしまう。※ラインが太くなると、飛距離やリールへの収まりに影響が出る場合も。 - 巻き癖がつく
リールに巻かれている形状の跡が残るため、スプリングのようにクルクルと螺旋を描き、ライントラブルの元になってしまう事もあります。
ナイロンラインのメリットでもある「適度な伸縮性」は、パワーロスに繋がったり・感度を鈍らせるデメリットにもなってしまいます。
また、使用するラインによっては「巻き癖」が強く出る場合もあり、ライントラブルの元になってしまう事も…。ただ、ショックリーダーを組み込む必要も無いので、トータルバランスを考えると扱いやすいラインになっているかと。
初心者さんにオススメのラインは?!
PEラインとナイロンラインの特徴をリストアップしてみましたが、直強力や感度に優れるPEラインも擦れや傷には弱く、適度な伸縮性を持ち幅広く使えるナイロンラインは、巻き癖が付いたりライン径が太くなったりと、どちらのラインも一長一短。
旧ブログでは、初めて巻くならナイロンラインが良いのでは?という話を書いたものの、巻き癖から派生するライントラブルは意外と厄介。
ただ、初っ端からPEラインを巻いても、釣りの環境に慣れる前の状態で、しっかりとショックリーダーを組み込めるか疑問も残る…。※ショックリーダーの結束に失敗すると、釣りをしている最中に、ルアーや仕掛けがスルスルと抜けてしまう事も。
色んな道具を準備して、釣り方や釣り場を調べて実際に釣りをする。初めての釣りには気を使う部分が多いので、ライン関連の準備やトラブルで手間取ってしまうと、釣りをする自体が煩わしくなってしまいます。
なので、個人的なオススメとしては、巻き癖が付きにくい比較的高価(千円~二千円程度)なナイロンラインを使用し、釣りに慣れた頃合いを見計らってリーダーシステムを組む練習を始め、次のライン交換でPEラインを試してみる。
というのが、一番無難な気がします。
一応、ボビン巻きと呼ばれる特価のナイロンライン(前項イメージ写真のような形式)もありますが、こういったラインを使うよりは、リールに巻き切り規格のしっかりとしたラインを選ぶ方が良いかと。※購入前にインプレを調べればベストですね。
釣り糸の種類!まとめ
今回は、初めて使う釣り糸をテーマに、PEラインとナイロンラインの二種類に絞って書いてみましたが、この他にも「フロロカーボン」や「ポリエステル」といった様々な釣り糸があり、その中でも太さや長さが異なります。
現在のソルトルアーではPEラインが主流になっていますが、実際に使ってみて「合わない」と感じれば別のラインを試してみる。
最終的には、釣りに出掛ける場所の特性や、対象にする魚のサイズなどによって、釣り糸を選ぶようになると思いますが、まずは「釣り」に慣れる事が第一かと。
色々と書いてみましたが、まずは沢山釣りに出掛けて、ラインを交換した時の違いが分かるようにする。で、気になるラインを試しながら、自分のお気に入りを見つける。
そんな流れで良いと思います!!(^^)
※最後に余談を。どれだけ気をつけていても、ラインが絡まってしまうトラブルに遭遇する事があると思いますが、どうしても解けずバッサリ切った場合、釣り糸は捨てたり放置せず、バッグやポケットにしまって必ず持ち帰るようにして下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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また、1月13日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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