シーバスを釣るための要素と釣果を伸ばすコツ!!
今回は、シーバスを釣るための要素(条件)について。
釣りを趣味とするのであれば、何も釣れないボーズより、魚を釣って帰りたいのが釣り人の本音。ただ、適当に投げれば必ず釣れる訳では無く、釣れない日や時間があるからこそ、ルアーを食ったシーバスとのドキドキ感を楽しむ事ができます。
そんなシーバス釣りですが、適当に釣り場を選んで、適当にルアーを投げていると、魚を釣り上げるどころかバイトを引き出すのも難しい…。
釣果を得る為の要点は沢山あるものの、かなり大雑把な括りに分けると、3つの要素にジャンル分けする事が出来ると思います。
魚が釣れた時・釣れなかった時、それらの要素と照らし合わせ、記憶(データ)として蓄積し釣行毎に活用すると、シーバスを釣るまでの距離が縮まる。今回は、個人的にイメージしている、釣果を伸ばすための3要素について書き出してみたいと思います。
自然現象による流動的なパターン
まず最初の要素として、ベイトの有無によって左右されたり、発生した潮の流れを活用する、流動的なパターンが挙げられます。
言葉にすると難しく聞こえてしまいますが、「イワシ」「サヨリ」「バチ」など、捕食対象を追っているシーバスを釣るベイトパターンや、「潮目」や「流れ」に着いたシーバスを釣る手法などがカテゴライズされるかと。
要は、随時そこに存在する訳では無く、自然の力によって流動的に形成される、シーバス釣りのヒットパターンの事です。
流動的な条件の具体例
ベイトの回遊待ち
季節によって沿岸を回遊している、イワシなどのベイトを追いかけているシーバスを相手にするケース。ベイトが目の前に現れた時がチャンス。
潮目を狙う
流れの変化によって形成される、潮目を意識しているシーバスを狙うパターン。何も無いオープンエリアでは、潮目の存在が大きなヒントになります。
朝夕のマズメ時
魚の活性が上がるとされている、朝夕のマズメ時を狙って釣るケース。この時間帯は、捕食を意識した個体も多く、ルアーへの反応も高まる。
降雨による増水時
シーバス釣りでは、ブラスに作用する事が多い降雨時・降雨後のタイミング。適度な濁りが入り、魚の活性も上がるので釣りやすくなる。
といった感じ。掘り下げて書くと、それぞれの具体例に対し記事が掛けてしまう程の情報量になるので、簡単に注釈を入れてみました。上記以外にも、自然の力によって形成されるシーバスのヒットパターンは、コチラのカテゴリーに入ります。
捕食スポット(構造物・固定位置)によるパターン
自然の力によって流動的に形成されるパターンに対し、随時存在する物に着いているシーバスを狙うヒットパターンが挙げられます。
例えば、橋脚や護岸・テトラに沈み根、夜間に形成される明暗部。シーバスが着いている構造物や、ベイトを捕食する為の条件が整いやすい捕食スポットなど、流動的に現れる訳では無く、随時存在する事が明確になっている要素を絡めたパターン。
捕食スポットの具体例
流れの当たる橋脚
橋脚が作る流れのヨレに定位し、上流側から流されてくるベイトを捕食する。目で見て分かる、定番の捕食スポットとなっています。
地形変化
一般的に言われる「馬の背」や「ブレイクライン」など、ボトムの形状に変化がある場所も、良質な捕食スポットになります。
潮止め堰堤
河川に設置されている、堰堤の下流側も捕食スポットに。堰堤の効果により酸素量も豊富で、上流側から流れてくるベイトを待ち構えています。
夜間に形成される明暗部
一見、流動的なジャンルに思えますが、夜間になると必ず形成される一級の捕食スポット。シーバスアングラーが狙うド定番ポイント。
足場の角
堤防や護岸などの端、角になっている部分は流れが巻いていたり、影・死角になっていたりと、ベイトを待ち構えるには好条件が揃っています。
細くなっている場所
水路への水門や、他と比べ細くなっているようなスポットでは、周囲よりも流れが収束されているので、遊泳力の弱いベイトを待つには好ポイント。
テトラ周辺
基本的に、流れが当たる部分に設置されている事が多く、テトラの隙間にはベイトも身を隠しやすい。潮位の変化により、テトラに定位出来なくなったベイトが狙われる。
足元の護岸
立っている場所がエグれていたり、影が出来ていればシーバスの定位スポットとなり、周辺を泳ぐベイトを捕食する。※岸ジギの原理と同じ。
沈み根やゴロタ
何もない場所にポツンと存在する、沈み根やゴロタ・底質の変化にシーバスが着く事も多く、こういった場所から捕食するケースも。
といった感じ。前項と同様、コチラも挙げ始めればキリが無い程のリストになりますが、要は一般的にシーバスが釣れるとされているスポットで、目で見て判断できたり、随時そこに有る構造物に着いているシーバスを狙うヒットパターンです。
釣果が伸びる複合パターン
これらのパターンイメージは、「流動的=回遊待ち」「捕食スポット=居着き狙い」といった感じ。シーバスを狙う上で、どちらも必要な要素ですが、展開する釣りのタイプが変わるかと。例えば…。
流動的(回遊待ち)の釣り
直近の釣果情報を調べ、朝夕の好調な時間帯に釣れている場所へ出掛け、釣果を伸ばすシーズナルなパターン。朝夕のマズメ時、好調な沖堤や堤防にズラリと並び、時合いを釣るイメージ。※来たシーバスを迎え撃つ。
捕食スポット(居着き狙い)の釣り
マズメや時合いに拘らず、コチラの都合で釣りをする。捕食を意識した居着きを探す釣りで、テンポ良くランガンして反応を引き出すパターン。目で見て分かりやすいスポットを釣るイメージ。※コチラ側からシーバスへアプローチする。
ここからが本題のようになりますが、釣果を伸ばす為には何が重要になってくるのか。手っ取り早く可能性を高めるのであれば、「流動的」「捕食スポット」の両方を取り入れた、複合パターンが成立する場所とタイミングで釣りをする。
シーバスが身を隠しやすい、ゴロタの周辺に集まったベイト。
これだけであれば「捕食スポット」の要素が強く出ますが、ここに「朝夕のマズメ時」や「潮の流れ(当たり)」、「潮位の変化」などの「流動的」な要素が加われば、シーバスが口を使う可能性はグンと上がります。
釣果を伸ばすコツ!!
前項でも書きましたが、シーバスを釣る・釣果を伸ばすのであれば、「流動的」「捕食スポット」といった2つの要素を絡め、釣行計画を練る癖をつけます。
一番分かりやすい具体例を挙げると…。
降雨中・降雨後の夜間、河川の明暗部に溜まったベイトと、それを捕食するシーバス。普段遊んでいる河川の明暗部でも、雨という流動的な要素が加わる事によって、ビックリする程アッサリと釣れる事は多々あります。
流動的な要素「降雨中・降雨後」「溜まったベイト」と、捕食スポット「河川・明暗部」といった、釣果を得るための要素が色濃くなると、シーバスが釣れる可能性が高くなる。
シーバスの釣果を伸ばすのであれば、適当にフラフラっと釣り場へ行くのでは無く、タイドグラフや天気図を活用して流動的な変化を調べたり、捕食スポットになり得る構造物を確認しておいたりといった工夫が必要になります。
シーバスを釣るための解析!!
ただ、こういった条件のもと釣りが出来るのは稀で、自宅からアクセスできる釣り場が限られていたり、釣りに行ける時間が決まっていたりと、大抵の場合はどちらかの要素が減ってしまいます。※もしくは両方共薄くなってしまったり…。
なので、与えられた条件のもと、釣行毎のデータ(感触)を覚えておき、それらをベースに「釣り場」や「釣り方」を考えて展開する。例えば、前項の例を流用すると…。
雨は降らず、ベイトも少ない状態の河川へ出掛けた際、ルアーを明暗部に流し込んでシーバスが釣れたとします。この場合、この釣り場は捕食スポットとしての要素が強く、ベイトの有無に左右されにくい、安定したポイントという「仮説その1」が出来上がります。
次に、前回の釣行と似たような条件で再度釣りに出掛け、釣果が出た状態をトレースしつつ、その時と同じ事・違う事を探し、データとして蓄積する。
再び釣れた場合は再現性が有り、「仮説その1」の信憑性が高くなりますし、釣果が出なかった場合は「何が違ったのか」を探りつつ、頭の中のチャートで細かく分析。
このイメージ図は一例ですが、その釣り場における特徴が「流動的な要素」寄りなのか、「捕食スポット」寄りなのかを解析してみる。
こういったチャートは、釣行後に考えるのでは無く、釣りをしている最中に周囲を観察し、細かな条件やヒントを分析しつつ、次のルアーローテーションやキャストコースに結び付ける。※その方が、当時の状況を覚えやすいです。
パターンとデータの活用方法!!
釣行毎に、こういった解析を繰り返し、釣り場の特徴や現在の状況を判断するイメージを高めていくと、どの釣り場に出掛け・どういった釣りをするのが最善なのか、何となく分かるようになってきます。
更には、季節のスパンは1年と長いものの、毎年同じようなパターンが繰り返されるので、昨年のデータを思い出しつつ、直近の状況を当てはめながら釣りを選ぶ。
秋に盛り上がるサヨリパターンに関しても、サヨリが溜まるスポットは毎年同じですし、ボイルが始まる時期も数週間の誤差程度。
なので、「サヨリ」という流動的なシーズナルパターンを覚えておけば、釣果を伸ばす為に必要な「捕食スポット」を見つける事により、複合パターンが成立して難攻不落と言われるサヨリパターンも攻略しやすくなる。
要は、「サヨリ」「潮目」「地形変化」「明暗」といった具合に、釣るために必要な要素を個別に揃えるのでは無く、それぞれの要素が一つでも多い場所やタイミングを選んで釣りをする。これが、釣果を伸ばす為に必要となる工夫かと。
シーバスを釣るための要素と釣果を伸ばすコツ!まとめ
今回は、釣果を伸ばすために必要な工夫をまとめてみたところ、思いのほか長くなってしまいましたが、シーバス釣りは記憶と感覚で遊ぶ側面もあるように思います。
まずは、自分の遊ぶ場所の特性を探るところから始まり、ベイトや流れの有無・捕食スポットになり得る要素や、リトリーブ時の重さや感触。更には、タイドグラフを確認して、その潮位の状況をできるだけ覚えておき、次の釣行計画のベースにする。
それらの点を一年間続け、その経験を線にしながら、翌年は新たな線を引く。※もしくは、同じ経験を辿り線を太くする。
釣果を伸ばす一番のコツとしては、「流動的」「捕食スポット」「複合パターン」など、その時の状況を把握して自分なりに解析し、釣るためのアジャストを考える事。※周りの方々の意見や考えを聞きつつ、自分なりにアレンジしてみる。
そういった感覚を伸ばせば、知らない場所で釣りをしても、似たようなパターンを当てはめる事が出来たり、狙い所が分かるようになると思います。
正直なところ、自然を相手に遊んでいるので、自分の仮説が正解なのかは分かりませんが、何も考えずに「釣れない」と思うよりは、断然シーバスの釣果へ近づけるハズ。兎にも角にも、沢山釣りに出掛けて、色んな状況を体験するのが大切かと。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「テクニック」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、11月27日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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コメントさせて頂くのは初になります。
シーバスを始めてから単独釣行が多くMACOさんのブログが教科書がわりでした。
コンスタントに釣果を伸ばせるようになった今でもブログ楽しみにしています!
アップされた釣り場も近場なので、いつか遭遇出来ればお声掛けさせて頂きたいと思っています!
コメント、ありがとうございます!!(^^ゞ
更には、ブログも読んで下さっているとの事。雰囲気からすると、旧ブログの頃からだと思いますが、そう言ったお声を聞かせて頂けると、本当に幸せな気持ちになります!!(*^^*)
※教科書のように役立ったかは分かりませんが、何かしらのお役に立てていれば嬉しいです!!(^^;)
釣り場も近いようなので、そこらで見掛けた際は是非声を掛けて下さい!!
一応、今までと同様、これからもボチボチ更新していくと思いますので、今後とも宜しくお願い致します!!(^^)
そうです!オーシャントリッパーズの頃から楽しみに拝見させて頂いてました(^ ^)
相棒のKATTYさんや、hassyさん達とシーバス行ってた頃は本当に楽しそうで羨ましい限りです笑
寝不足になるのも分かる気がします!
懐かしいメンバーっ!!(笑
その頃から読んで頂けているという事は、相当古株の読者様ですね!!
ありがとうございます!!(^^ゞ
そんな懐かしいネタを振って頂けると、本当に嬉しくなりますわ~!!(*^^*)
あの頃は、友達に見せる日記感覚で書いてましたが、徐々に読んで下さる方も増えてきたので、不特定の方向けへ方向転換しました…(^^;)
絶倫コンビと一緒に釣りをしてた頃は、一晩中でもまるっと半日でもロッドを振っていましたが、今は仕事が休みでも朝から幼稚園の送迎がありますし、その後も細々した用事が…。第一、体力が持ちませんわ~(笑
これからも、お気軽にコメント下さいませ!!(^^♪