ドラマ『おいしい給食』見る順番と感想!忙しい大人におすすめな理由
今回は、給食がテーマになっているドラマのお話。
海外ドラマが大好きで、以前は毎日のように観ていましたが、重い内容は疲れるし、連続して観るには時間も足りず、久しく新たな作品は観ていない…。
そんな中、仕事や家事の合間など、ちょっとした隙間時間に「何か面白いドラマでも見たいな」と思ったので、何気なくGeminiに質問。幾つかお薦めしてもらった中に、前から気になっていたドラマがあったので、試しに観てみるとドンズバ!!
それがコチラ!!
ドラマ『おいしい給食』!!
一見、ただのグルメドラマのようなタイトルですが、侮るなかれ。これは「給食」という聖域を巡る、教師と生徒の壮絶な闘いの記録なのです!!(笑
これから紹介するのは、昭和の中学校を舞台に繰り広げられる、1話25分の「何も考えず、頭を空っぽにして思いっきり笑える」ドラマ。全話を観終わった頃には、「ウマそげ!!」が口癖になる事間違い無しです!!
『おいしい給食』とは? 30分で完結する最高のエンタメ
孤独のグルメや晩酌の流儀のような「独白系グルメドラマ」が好きならば、絶対に見てほしい傑作で、一度見始めたら止まらない中毒性抜群の「学園グルメコメディ」。
舞台は1980年代の中学校。主人公は、中学校教師の甘利田幸男(あまりだ ゆきお)。演じるのは、『ROOKIES』や『ウォーターボーイズ』で熱い男を演じてきた市原隼人氏。
甘利田先生

出典 :『©ドラマ『おいしい給食』特別映像 / AMG NEWS公式チャンネル』
この甘利田先生。見た目は眼鏡をかけた厳格な教師で、生徒指導も厳しく、規律を重んじるクールな男に見えますが…。
しかし、彼には誰にも言えない秘密があります。
それは、「給食を食べるために学校に来ている」と言っても過言ではないほどの、異常なまでの給食愛好家(給食マニア)であること。
ドラマの構成は、水戸黄門のように至ってシンプル。
おいしい給食の黄金パターン
① 朝の職員室で甘利田先生が本日の給食に思いを馳せる。
② 給食までのプロセス。
③ 給食の時間、ライバルである男子生徒が、常識外れの「アレンジ」で給食を食べる。
④ それを見た甘利田先生が衝撃を受け、心の中で敗北する。
⑤ ライバルと絆を深める。
基本的には、これだけ!!(笑
そして、このドラマは1話完結の約25分構成で、難しい伏線回収も、ドロドロした恋愛関係も殆ど無し。あるのは「いかに給食を美味しく食べるか」という、給食道を極める者の切磋琢磨一点のみ!!(笑
このシンプルさが、疲れた頭を癒やしてくれます!!
『おいしい給食』を見る順番!視聴順リスト
この「おいしい給食」は人気作品となっており、ドラマシリーズと劇場版も複数公開されているので、正しい順番で見ないと浦島太郎になってしまいます。
基本的には、テレビドラマの各シーズンが終わるたび、劇場版が公開されている(最新劇場版はイレギュラー)といった感じですが、ネトフリやアマプラなどの配信で見る際は下記の順番でみて下さい!!
おいしい給食・放送順
①【ドラマ】おいしい給食 Season1(2019年)
②【映画】劇場版 おいしい給食 Final Battle(2020年)
③【ドラマ】おいしい給食 Season2(2021年)
④【映画】劇場版 おいしい給食 卒業(2022年)
⑤【ドラマ】おいしい給食 Season3(2023年)
⑥【映画】おいしい給食 Road to イカメシ(2024年)
⑦【映画】おいしい給食 炎の修学旅行(2025年10月公開)
各項目に、舞台となる中学校や概要を書こうと思いましたが、ネタバレになっても楽しみが減ってしまうので割愛します。
まずは、テレビドラマのシーズン1から視聴してみて下さい!!
ここが凄い!① 甘利田先生(市原隼人)の「心の声」と「舞い」
このドラマ最大の魅力は、何と言っても主演・市原隼人氏の壊れっぷりに尽きます。
今まではイケメンのイメージで、目力(めぢから)の強い、硬派で熱血な役柄の印象でしたが、この作品での彼は一味も二味も違います。もちろん「目力」は健在なのですが、その使い方が完全におかしい!!(笑
『孤独のグルメ』を超える!? ハイテンションな「心の声」
このドラマは、基本的に甘利田先生のモノローグ(心の声)で展開されます。ベースのスタイルは『孤独のグルメ』の井之頭五郎に近いものがありますが、甘利田先生の場合、テンションの振れ幅がジェットコースター並みでヤバい!!
普段は厳格な教師として、真面目な顔で厳しく生徒を指導していますが、頭の中は「今日の給食」の事だけで埋め尽くされています。
伝説の「校歌」シーンは必見

出典 :『©ドラマ『おいしい給食』特別映像 / AMG NEWS公式チャンネル』
この学校では、給食を食べる直前に生徒全員で「校歌」を歌うのですが、これが必見!
給食への期待が高まりすぎて抑えきれなくなった甘利田先生は、校歌を歌いながらリズムに合わせて奇妙な動きを始め…。生徒たちが真面目に歌っている横で、一人だけトランス状態に。
回を重ねるごとにエスカレートしていくこの「校歌ダンス」を見るだけでも、このドラマを見る価値があります。仕事で嫌なことがあっても、このシーンを見れば「まあ、いいか」と思えるような、不思議な浄化作用があるのです。
※ドラマを見ているうちに、校歌も覚えてしまいます!(笑
ここが凄い!② ライバル神野ゴウとの「言葉なき友情」
甘利田先生が、ただただ美味しく給食を食べるだけなら、ありがちな懐かしい給食のグルメ番組ですが、このドラマを「物語」として成立させているのが、クラスの男子生徒『神野ゴウ』の存在。
甘利田先生にとって、神野ゴウはただの生徒では無く、「給食道」における最大のライバルであり、超えるべき壁なのです。
常識を覆す「アレンジ」の才能

出典 :『©ドラマ『おいしい給食』特別映像 / AMG NEWS公式チャンネル』
甘利田先生は、「給食は出されたそのままの形で食べるのが流儀」と考える王道的な保守派。一方、神野ゴウは「もっと美味しく食べる方法があるはず」と探求する革新派といった感じ。
少しだけネタバレになってしまいますが、例えば「クジラの竜田揚」。
甘利田先生は、メニューを解説しながら、それぞれを一番美味しく食べるべき順番に従い、テンションマックスで味わいますが、神野ゴウはコッペパンに竜田揚を挟みサンドにして食べる。それを見た、甘利田先生は…。
こんな感じ!!(笑

出典 :『©ドラマ「おいしい給食」予告1』
「なっ……何!? あいつ、混ぜやがった……!!」
「その手があったかぁぁぁ!!」
「そんなの美味いに決まってるだろぉぉぉ!!」
甘利田先生が給食を食べ終り整ったあと、何気に神野ゴウを見ると、何かしらのアレンジを加え美味しそうに食べている。毎度のパターンなんですが、ここで出る「ウマそげ」もツボりますし、何の不安も要らない安定感があります(笑
教師としての威厳を保つため、声を出して驚くことはしませんが、心の中では神野ゴウの発想力に完敗し、膝から崩れ落ちるまでが一連の流れ。
教師と生徒を超えた「同志」
冒頭から、神野ゴウを『苦手な生徒』として認識しているものの、神野の「より美味しく給食を食べたい」という純粋な情熱を感じ、少しずつ関係が変わっていく。
二人の間には、言葉はほとんど交わされません。
心の声は凄いけど(笑

出典 :『©ドラマ「おいしい給食」予告1』
しかし、給食を食べ終えた後、甘利田先生が神野ゴウに向ける視線や言葉には、悔しさと共に奇妙なリスペクトが含まれています。
最初は「忌々しいライバル」だった神野ゴウが、シーズンが進むにつれて「唯一無二の好敵手(とも)」、そして「同志」へと変わっていく。
30分のコメディドラマの中に、ガッツリと熱い男同士の友情物語が隠されており、この関係性がなんとも言えず、見ているこちらの胸を熱くさせます。※不覚にも、最終回はチョッピリ泣きました(笑
世代直撃!1980年代の「給食ノスタルジー」
そして、このドラマ『おいしい給食』のもう一つの主役は、もちろん「80年代の給食メニュー」そのものです。
個人的にもドンピシャな世代なので、このドラマを見ていると、忘れていた小・中学校の記憶が鮮明に蘇ってきます!!
1話・クジラの竜田揚

出典 :『©ドラマ「おいしい給食」予告1』
今では紙パックになっているようですが、ドラマでは瓶牛乳が使用されており、あのキャップを開ける時の失敗や小ネタまで、懐かしい内容が盛り沢山!!
ミルメーク
給食で一番テンションが上がった魔法の粉!牛乳嫌いな私も、これがあれば百人力。牛乳を減らしてから入れないと溢れるという「あるある」も!!
ソフト麺
多分、ベスト・オブ給食といっても過言では無い人気のメニュー。子供達に聞くと、現在は提供されていないとの事でショック大!!
揚げパン
きな粉(または砂糖)が美味しく、給食で甘い物が食べられる幸福感。欠席した生徒が居ると発生する「揚げパンじゃんけん」は現在も健在らしい(笑
冷凍みかん
歯が染みるほど冷たいけれど、シャリシャリとした食感がたまらない夏のデザート。こちらも、欠席者じゃんけんが白熱したメニューでしたね!!
これらのメニューが、当時のままのアルマイト食器に盛られて登場します。
40代〜50代の方にとっては、「これ、あった!あった!!」「先割れスプーン懐かしい!」と、テレビの前で声を上げてしまうこと間違いなし!!
懐かしのミルメーク(コーヒー味も出るよ)

出典 :『©ドラマ『おいしい給食』予告「昭和CMミルメーク篇」』
途中からは子供達も一緒に見ていたので、「ミルメーク知らんの?!」「ソフト麺ないん?!」など、「当時の給食はこんなんだったよ!」と当時を回想しつつ、子供達に話しながら見るのも一興でした。
※完全に余談ですが、子供達を驚かそうと思い、給食セットのスプーンをAmazonで買った『先割れスプーン』にコッソリ入れ替えておいたら、「食器が傷つくから学校で先割れスプーンは使ったらアカンねん!シチューを箸で食べたわ!!」と物凄いクレームを受けました…(^_^;)
ドラマ『おいしい給食』レビュー・まとめ
今回は、『おいしい給食』の魅力を語ってみました。文中で書いた通り、本当にシンプル構成なので、頭を空っぽにしてみられる安心感と面白さにツボります。
敵とやり合う派手なアクションも、裏の裏を読むサスペンス要素も一切無し。あるのは、「いい大人が給食に一喜一憂し、中学生と本気で張り合う」という、平和で馬鹿馬鹿しい日常だけです!!(笑
そんなドラマですが、甘利田先生は何も聞いていないようで鋭かったり、生徒に冷たいようで激アツだったりと、心にもググっとくるシーンもあるので止められない。
定番の校歌!!
この校歌も、中盤から最終回が近づくにつれ、頭の中でヘビーローテションされるほど刷り込まれてしまいますよ!!(笑
甘利田先生が校歌に合わせて踊り狂い、神野ゴウが涼しい顔でパンをくり抜いている姿を見れば、抱えていた悩みなんてどうでもよくなって、自然と笑顔になれるはずです!!
現在(2025年12月)、Netflix、アマプラ、U-NEXTなど、主要な動画配信サービスの多くで、シーズン1から配信されています(※配信状況は変動しますのでご確認ください)。※シーズン2、シーズン3、そして劇場版まで複数制作されています。
映画・『おいしい給食 炎の修学旅行』
最近では、11月末にかけて『炎の修学旅行』という映画も公開されていたのですが、シーズン3の見終わりが3日ほど間に合わず…。半年後、配信されるのを楽しみに待っておきます!!
兎にも角にも、まずは第1話「海の王者、鯨の竜田揚げ」だけでも見てみてください。きっと見終わった後、こう呟いてしまうはずです。「……うまそげだ」と(笑
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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