ブランジーノ EX AGS 87ML-Orbit 3-のインプレと使い方
今回は、愛用のシーバスロッドについて。
初代アーバンサイドカスタムに魅了されて以降、ずっと使い続けているシリーズとなる愛用のシーバスロッド。
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morethan BRANZINO EX AGS 87ML- URBAN SIDE CUSTOM 03 [Orbit 3]
(モワザン ブランジーノ エキスパート / アーバンサイドカスタム オービット3)
アーバンサイドカスタム・オービットの新作となるロッド。
このロッドを半年ほど使ったので、実際にシーバスを掛けた感想や使い心地など、気がついた事を中心にレビューしたいと思います。
アーバンサイドカスタムの特徴とは
現在のように『シーバスロッド』というジャンルが確立される少し前。
それまでは、色んなルアーロッドを流用しては、何かが違うと感じ買い増していましたが、アーバンサイドカスタムを手にして驚くほどシックリ。
自分の釣りに合ったのか、今まで短いスパンでとっかえひっかえしていたロッドが、嘘のように定着しました。
十数年間使っているシリーズで、共通して挙げられる特徴は以下の通り。
ショートグリップ
アーバンサイドカスタム最大の特徴となるのが、キャスト・リトリーブ・アクションにおいて、驚くほど扱いやすいショートグリップ。
それまで使ってきたルアーロッドはグリップ部分が長く、脇に挟んでリトリーブするようなタイプが殆どでしたが、腕(掌から肘)の長さで収まるグリップは本当に使いやすく、操作性において大きなアドバンテージになります。
手に馴染むリールシート
使い始めた当時、他のロッドよりも一回りシャープに感じたリールシートは、掌とのフィット感も良く、長時間持っても嫌にならない。
そして、先端に取り付けられたフィンガーリングは、指のポジションを楽にするだけでは無く、マイ感度の上昇にも大きく貢献しています。
軽さ
初代アーバンサイドカスタムを持った時、まず最初に驚いたのがロッドの軽さ。
今まで使っていたロッドは、キャストやリトリーブの際に鈍さを感じていましたが、持ち重りは無い・シャープに振り抜けるシーバスロッドは、当時購入したアーバンサイドカスタムが始めてでした。
初代アーバンサイドカスタムを使って以来、同一シリーズを使い続けていますが、特徴でもある3点は変わらず健在。
特に、最大の特徴として挙げた”ショートグリップ”は、普段遊ぶ湾奥・港湾等の釣り場で取り回しが良く、リトリーブ中のアクションも思い通りになるので、今では手放せないロッドになりました。
EX AGS 87ML- オービット3について
パッケージを開封後、目に飛び込んできたのはゴージャスになった竿袋。
表面も高級感のある生地が使われていましたが、チャックを開けるとテッカテカでサテン生地のようなシルキー感。
パッと見た感じで、グリップ部分の仕様が変更になっているのは分かりますが、竿袋から漂うゴージャラスな雰囲気は凄い。
早速、ロッドを取り出し手に持ってみると、今までのシリーズとは異なる要素が多いものの、ガイドやリングの素材は前作のEX AGS 87LMLと同じか。
一方、大きく変わったのがグリップ部分で、今までの直線的な形状に対し、掌にフィットするような曲線で構成されています。
そして、更に驚いたのがスリム化。
今までのシリーズも十分シャープな部類に入ると思っていましたが、今回のモデルはググっと削られ体感してわかるほど細くなっている。
特に、手に馴染むよう変更となったグリップは、持ち心地も一回りシャープになっているため、今までよりもしっかり握れて扱いやすい。
このグリップの形状から、ブランクスを含め全体的に一回りシャープ化された印象のインパクトが強いです。
リールシートの先端に付いていた、フィンガーリングが廃止になっている事。
今作も、素材の変化によって人差し指のポジションは確保できているものの、今まであったフィンガーリングのように、引っ掛ける感覚で置く事は出来ないのが個人的なマイナス点。
※更には、指が短いので金色の部分まで届かず…。
全般的に装飾は派手なんですが、これは嫌いじゃ無い。
とりあえず、見た目は置いておき…。フィンガーリングが無いのは残念ですが、ロッドを握った感覚は軽くてシャープ。
今までのモデルと比較し、大きく変更があったのは、このシャープ感とグリップの形状だと思います。
EX AGS 87ML-Orbit 3-の特徴と使い心地
実際に釣り場へ持ち込み、ジョイントを繋いでセッティングを終えると、まず最初に驚いたのが体感してわかるほどの軽さ。
全体的に一回りシャープになっていますが、特にグリップ部分が細くなり、手に馴染む形状になった事でガツっと握り込めるので持ち重りが無い。
早速キャストをしてみると、どどん波のように指の先からルアーが飛んでいくような感覚で、慣れるまではキャスト毎に「おぉ…」と驚きの声が漏れる感じ。
新しいモデルが発売されるたび、ファーストキャストには驚きの声が出ましたが、今回は今までよりも数歩先に行った印象。
ルアーのリリース時に、着水させたい場所を指差すと、その場所を目指して吸い込まれていくような感覚。
前モデルと同様のCリングも一役買っているのか、キャスト後のロッド収束も早く、カチっとキャストが決まるイメージ。
また、リトリーブ時においてもレスポンスが良く、コチラ側が入力したアクションに対し、遊びが少なくピリっと応えてくれます。
一方、少しだけ気になったのが、ショートバイト等をバチン!っと弾く感覚が強くなったかも…。
デイゲームで鉄板を使っていると、ロッドに重みを感じた直後、今までならググっと重量が乗るタイミングで、跳ねるようにして掛けバラシてしまう。
これがLMLとMLの差異なのかは分かりませんが、LMLの絡め取るに対し、バンっと掛けていくアクティブ感があるように思います。
ただ、この張りが良い方向に出るのか…。
この釣行で魚を掛けた時は、常にラインを張っていてくれるような不思議な手応えがありました。
言葉では表現が難しいのですが、シーバスが走った直後、一瞬だけフワっとテンションが緩む『突っ込み戻し』のようなタイミングがありますが、その時もロッド側がオートマチックにテンションを維持してくれているような感覚。
普段の釣行であれば、このタイミングを嫌って数歩下がったりするのですが、EX AGS 87MLの場合はロッドワークだけで対応できたり。
EX AGS 87ML-Orbit 3-のインプレ
- グリップが細くなり握りやすい
- 全体的に軽く感じキャスト感もシャープ
- キャスト精度の向上
- 弾力(張り)がある印象
- 魚とのやり取りは楽
- 若干バイトを弾く感覚がある
といった感じになるかと。
中でも、グリップが細くなった事の恩恵と、少しだけ張りが効いている感覚があるので、キャストが決まりやすくなった部分のメリットは大きいかと。
十年以上通うホームポイントも様々な障害物が増え、元々狭かったキャストコースが更に限定されたのですが、ルアーのリリース時に指先を向けると、障害物の隙間をシュ~っと抜けていくのにはビックリ。
EX AGS 87MLオービット3の使い所と苦手なシーン
デイゲームを中心に半年ほど使ってみましたが、実際に魚を掛けるとロッドとの一体感があって楽しい釣り竿だと思います。
基本的に、サーフでのオープンエリアがメインとなったものの、飛距離に関しても不満は無く、物足りなさを感じる事はありませんでした。
※かなり立ち込む外洋のサーフは別かも知れませんが、近隣の整備されたサーフであれば、陸っぱりのままでも十分楽しめます。
また、LMLを中心に使って来た自分にとっては、今までのモデルより張りがあるので、秋の荒食いシーズンや流れのある中規模河川で楽しめそうな印象。
特に、スズキサイズのシーバスを掛けると、やり取りの最中もロッドが手伝ってくれるので、寄せてくるまでの工程はワクワクするかと。
※本当に、言葉での表現が難しいのですが…。魚を掛けると、ロッドがテンションをキープしてくれて、危ない!と思うシーンでもラインが常に張っている。実際に体験してもらいたいほど、魚を掛けてからが楽しいロッドです。
少し苦手にしそうな感があるのは、真冬の弱いバイトやバチのようなシーズン。
アーバンサイドカスタム(LML)は、多少なりともティップがククっと入り、弱いアタリも乗せてくれる感覚があったものの、オービット3はコチラ側が小さな反応を拾い、積極的に掛けていく感じ。
違うところを見ていてバイトへの対処が遅れても、ロッドが絡めてくれたLMLに対し、ラインの変化等でマイ感度をキンキンにして、アクションがあれば即座に反応する必要がありそう…。
港湾・河川・沖堤・サーフ、基本的に釣り場の種類は注文がつかない(許容範囲で不満は無い)と思いますし、1本で色々とツブシの効くロッドですが、真冬はLMLを持ち出した方が無難な印象を受けました。
EX AGS 87ML(オービット3)のインプレ・まとめ
現在、自分の持っているEX AGS 87ML(オービット3)の印象をリストアップしてみましたが、やはり前モデルと比べ明確な違いがありますね。
文中でも書いた通り、今まではストレートに近かったグリップが、一回り小さくなり掌に馴染む形状になったのが大きな特徴かと。
こうして見ると、一目瞭然ですね。
※何度も言いますが、人差し指を引っ掛けるフィンガーリングが無くなったのは残念。(後は、リールを締め込む際、以前のようにカチカチ鳴ると嬉しいかな…)
ただ、グリップが細くなり握りやすくなった事の恩恵は大きく、キャストもシャープですし、リトリーブ中のアクションも入れやすく疲れにくい。
今までと同様、この1本でアチコチ遊びに行けますし、魚を掛けてからのやり取りはロッドとの共同作業のような感じで楽しい。
実は、10年ほど前にAGSアーバンサイドカスタムとオービットが発売された際、MLの張りと硬さがネックになりそうでLMLを選んだ経緯があったので、今作はどうかと少しだけ不安でしたが、メリットの方が大きく一安心です。
兎にも角にも、キャスト感良し・アクション良し・取り回し良しと扱いやすいロッド。また、魚を掛けて楽しみたいと思います!(^^ゞ
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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また、11月5日現在「シーバス釣り」には「 200件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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