雨降りパターン!梅雨は河川で良型シーバスを狙う!!
今回は、梅雨のシーバス釣りについて。
曇りや雨の日が続き、湿度も高く不快な季節となる梅雨ですが、シーバス釣りにおいてはちょっとしたボーナスタイム。
昔から「雨が降れば魚が釣れる」という格言があるほど、降雨と魚はリンクしているような気がします。
子供達が産まれて以来、雨が降っている最中に釣行するガッツは無くなってしまったものの、良型シーバスを狙うのであれば本気でオススメ!!
良型がポロポロと釣れ、ランカーサイズも混じる、降雨中から雨後の釣りについて、体験を元にしながら、要点をリストアップしてみたいと思います。
雨の日に起こる大気の変化について
まず最初に、今回の根本的な部分。天候による水中の変化についてですが、天気予報でもよく聞く『高気圧』と『低気圧』が関係するという通説があります。
一般的に「晴れれば魚は沈み、雨が降れば魚が浮く」と言われ、その由来となっているのが、空気に掛かる圧力『気圧』の変化。
高気圧(晴天)の場合
周囲より気圧が高くなり、空気が多く集まる部分を『高気圧』と呼び、中心から外側へ吹き出すように空気が動きます。※北半球では時計回りの風。
その部分は空気が少なくなるので、上空からは温度の高い乾いた空気が『下降気流』として空気が降りてきます。
この乾いた下降気流が、空気を地面に押しつけ圧縮する。すると、周囲の温度が上がって、水蒸気の出来にくい『晴天』となる。
この場合、大気中の圧力が強まり、水中のベイトは一定層を泳ぐ事に。
これが晴れている日の仕組みで、オーソドックスなイメージ。
通常は、この状態で釣りをしているので、マズメ時や潮の流れなど、何かしらの要素でベイトが浮いたタイミングを狙う。
低気圧(雨天)の場合
次に、周囲より気圧が低くなり、空気が多く流れ込む部分を『低気圧』と呼び、外側から中心へと吹き込むように空気が動きます。
その部分は空気が集まってくるので、行き場の無くなった空気は『上昇気流』として上空へ向かい、そこで空気が冷やされ水滴や氷を含む雲が形成される。
これによって、通常時に押さえつけられている圧力が軽減するため、プランクトンやベイトのレンジが普段よりも高くなります。
すると、海の中では魚が浮き始め、捕食活動が活発化しやすくなる。
ベイトのレンジが上がる事により、水面へと追い込みやすくなるシーバスは積極的に動きますし、その時間も長くなる。
根本的な理屈はこんな感じですが、他にも『魚の浮袋が膨らみ泳ぎやすくなる』といった、気圧に関する定説もあります。
雨の日に魚が釣れる理由
前項で書いた低気圧の仕組みと平行し、他にも降雨中(もしくは雨後)が釣れるとされている理由が幾つかあります。
どれもセオリーとされている事ですが、中には「多分、そう言う事だろうなぁ」と実感できる物も沢山あるので、幾つかリストアップしておきます。
適度な濁りが入る
雨が降る事により、シーバスが捕食活動を行いやすい程度の濁りが入り、釣り場の活性が上がっている状態。
雨で警戒心が薄れる
水面に当たる雨粒により、投げているルアーや釣り人の気配が薄れ、シーバスの警戒心が緩みやすい。
ベイトが流される
降雨の水量により、岸際などで留まれなくなったベイトが流され、それを捕食するためシーバスがスタンバイしている。
水が改善される
真夏の炎天下や青潮・赤潮など、降雨によって新しい水が入り、水質が改善され魚の活性が戻って来る。
釣り人が少ない
雨天の釣りを嫌う釣り人も多く、普段は混雑するような釣り場でも比較的空いており、人的プレッシャーが軽減される。
といった感じになるかと。
この中でも、やはり『濁りが入る』『ベイトを待っている』あたりは、その効果を実感する事も多い要素だと思います。
良型シーバスを狙う釣り方とオススメルアー
個人的な経験上、降雨中や雨後は普段よりも良型のシーバスが釣れる事が多く、本格的な梅雨にオススメしたいのが河川の明暗!!
それも、河口部にこだわらず、海と繋がっていれば中流・上流域でも大丈夫。とにかく、雨が絡んだ時は河川の明暗が本当に強く、一番強烈な反応を示してくれるのが、明暗へ送り込みながら沈めるドリフトターン。
以前書いた、『明暗スポットが釣れる理由と具体的な釣り方』という記事でも紹介しましたが、ルアーが暗部へ差し掛かるタイミングにてロッドを倒し、ラインを送り込みながら少し沈む縦の動きを追加してあげる。
※降雨時は釣り場の活性が上がっているので、そこまでシビアにならなくても、U字を描く軌道に入った瞬間にバイトが出たり。
とにかく、降雨により普段よりも早くなった流れに乗せ、明暗の絡むスポットへ流し込むと水柱を上げて食ってくる事も。その際、個人的なオススメルアーは…。
梅雨時期のイナッコとサイズが合致するのか、色々と試した結果、ニーサンのドリフト+フォールに反応が抜群!!
一応、私の行く釣り場の場合、この釣りで掛けるシーバスは70cm前後がアベレージで、パワフルな個体も多いため、秋の荒食いシーズンと同様PEライン対応フック『STX-58』に交換した物を使っています。
更には、#4と#6に交換したニーサンを用意し、まず最初は#6のニーサンから使い、反応が無ければ#4の物へ交換し、少し沈めながら探ってみる。
基本的に、明暗の少し上流側へ立ち、正面からやや下流側へキャストし、ラインを張り過ぎないようスローに巻いてくれば、川の流れも手伝って自然とU字・J字ドリフトになると思いますが…。
やはり、橋脚のキワをドリフトの頂点にする。
夜間の暗部は見えにくく、最終的には感覚的な頂点を設定するしかありませんが、降雨時・雨後の流れは普段よりも早いため、流し込み過ぎると橋脚へ根掛りする事に。
降雨量にもよりますが、あっという間に流れていく場合もあるので、明るい部分でルアーの進む感覚を掴み、そのリズムに合わせてターンをイメージしてみて下さい。
雨天の釣り・デメリット
普段は警戒心の強い、良型シーバスを釣るには最適な降雨中の釣行ですが、雨が降っているからこそのデメリットも存在します。
その代表的な物が、上流から流れて来るゴミ。
一般的な雨の場合、チラホラと草や葉っぱが流れてくる程度で、それほど気になる事も無いのですが…。
ゲリラ豪雨のような降り方で、ドバっとまとまった雨が降った後は、木の枝や大量のゴミが流れ釣りにならない場合も。
また、都市型河川の場合、雨の降り方によっては底質のヘドロを巻き上げ、イオウのような臭いに変わるケースも有ります。
こういった場合も無理に釣りをせず、降雨から数日経ったタイミング、濁りが落ち着く少し前に仕切り直す。
そして、降雨時に釣りをする場合は、雨具も必要になりますし、雨量が多い場合は釣りに行かない判断も重要。
安全が最優先になるので、雷が鳴っている・河川が濁流になっている時は釣行を取り止め、ゴミや流速が落ち着いてくる数日後に、狙いを絞るようにして下さい。
※一応、梅雨時期の雨をイメージして書いていますが、冬場から真冬・早春に掛けては、水温を下げるような冷たい雨が降ると、釣り場の活性が下がりマイナス方向へ作用する事もあります。
雨降りパターン!河川で良型シーバスを狙う!まとめ
今回は、梅雨を想定して河川での雨降りパターンを書いてみましたが、この時期の河川にはルアーサイズと合致する10cm前後のベイトが沢山居ますし、フレッシュな水を求め多くのシーバスが入って来ます。
上半期で良型シーバスを狙って釣るなら、梅雨の『雨』『河川』『明暗』が間違いなくイチオシポイントのなるかと。
コンディションの良いシーバスが、ポコポコと釣れます!!
ただ、雨量が多く増水している場合は、安全を第一に考え仕切り直し。流れが落ち着き、濁りが取れてしまう直前の釣行でも、このサイズが積極的に食ってくるので、無理をせず事故の無い釣行を心掛けて下さい!!
一方、湾奧や港湾部の場合、晴れていた状態から、突如として雨になるような時。降り始めた直後はググっと活性が上がり、昼夜問わず良型シーバスが口を使う印象があります。
この時、到着時は六甲山が見えており、雨が降るとは思いませんでしたが…。
あれよあれよと雲が掛かり、マズイと思った瞬間ザーっと。急いで戻りたいのに、こういう時に70cmUPが釣れたり…。
また、プランクトンの流れ込む河川絡みの湾奧は、降雨中にボーナスタイムが発生しているケースが多々あり、明暗部ではランカークラスが入れ食い状態になる事も。
降雨中の釣りでは、バッグが濡れると中身もビシャビシャになる事があるので、カメラ等を持ち込んでいる場合は、こういったカバー付きを使用すると安心ですね。
兎にも角にも、梅雨時期の雨絡みは、良型シーバスを釣る為の要素が詰まっており、狙って釣れる絶好のチャンスとなりますが、増水している(または予想される)場合は無理をせず、安心第一で楽しんで下さい!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「テクニック」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、10月13日現在「シーバス釣り」には「 200件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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