SONY α7Cで8000枚撮影!三ヶ月使ったレビューとシーン別の使用例
今回は、SONY α7Cを使ったレビューと撮影例について。
2020年の秋、コンパクトなフルサイズをテーマに発売された”SONY α7C”ですが、こういったカメラを待ち望んでいた方も多かったのではないでしょうか。
気軽に撮影する持ち歩きカメラは、マイクロフォーサーズ機の”LUMIX GX7 MarkⅡ”を四年ほど使っていたものの、一ヶ月ほど悩んで買い替える事に。
このご時勢に思い切った買い物をしたと思いますが、結果として大満足!!
風景や子供、料理に植物など、気が付けば3ヶ月で8000枚以上の写真を撮っていたので、ファーストインプレッションを兼ねて、”SONY α7C”のレビューと、撮影例を書き出してみたいと思います。
SONY α7Cのレビュー・気に入ったところ
まず最初は、α7Cを実際に使ってみた感想から。※と言っても、素人目線でのインプレになるので、予めご了承ください。
冒頭のリンク記事で書いた通り、α7Cのレンズキットは購入せず、カメラ本体と”FE 24-105mm F4 G OSS / SEL24105G”の組み合わせで揃えました。
なので、α7C最大のメリットでもある”コンパクト”はスポイルされてしまい、そこそこサイズ感のある仕様で持ち歩いています。
暗所撮影
そんな組み合わせで使っていますが、一番最初に気付いたメリットは”暗所への強さ”に尽きるかと。
今までであれば”手振れ”が起こってしまうようなシーンでも、シャキッとした写真を撮る事が出来ますし、手持ち&光量不足で対処法が無い場合でも”ISO-12800”までならノイズも許容範囲になっているかと。
手持ち撮影
1/5 / F8.0 / ISO-12800 / 105mm
こちらは、先日撮影した地元の夜景ですが、三脚を片付けた後に比較サンプルとして撮ってみました。
ISO感度12800で撮影しても、見るに堪えないノイズが乗る事は無く、多少の甘さが出てしまうものの、SNSに投稿する程度であれば十分実用範囲。
三脚を使用
10.00 / F22.0 / ISO-1600 / 84mm
一方、三脚を使用し、ISO感度1600・F値22・露出時間10秒で撮影すると、さすがにパキっとした夜景になりますね。
写真の使用用途にもよりますが、夜間の撮影でも手持ちで対応できるケースが増えましたし、今までのカメラと比べ大きなアドバンテージです。
※どちらの写真も加工はせず撮って出しの状態です。
※ノイズ比較のため、この2枚だけは高画質で投稿してあります。
瞳認証
次に、思いのほか便利だったのが、AF時の”顔/瞳優先”機能で、この設定をオンにしておけば、リアルタイムに顔や瞳を検出してくれます。
以前使っていたカメラにも同様の機能はあったものの、検出の早さは食いつきの良さはα7Cの方が圧倒的に使いやすいですね。
顔や瞳といった具合で、被写体の状況に応じてフォーカス枠を変化させますし、切り替えの早さか食いつきかを選ぶ事も出来ます。
基本的にワンショットAFをベースにしているので、瞬間的に動く子供を撮る際、AFモードの切り替え要らずで重宝します。
電池の持ち時間
そして、個人的に一番驚いたのが”電池持ち”の良さ。
カメラを購入する場合、スペア電池は必ず一緒に注文するものの…。購入してから三ヶ月間、色んな所に持ち出しましたが、未だにスペア電池の出番は無し。
公式サイトによると、高容量の”NP-FZ100”を採用することで、液晶モニター使用時で740枚、ファインダー使用時で680枚の撮影が可能との事。
実際、一度フルチャージすれば、ちょっとした街撮りなら電池切れの心配は皆無。一日持ち歩いて撮影しても余力があるので、これは嬉しい長所ですね!!
SONY α7Cの撮影例
それでは、実際に『SONY α7C』と『SEL24105G』の組み合わせで持ち歩き、いつものように撮影しているので、一例として写真をリストアップしておきます。
今回は、色調補正やシャープネスといったレタッチを行わず、完全に撮って出しの状態で載せておくので、参考程度に眺めてみて下さい。
※絞り優先モードで撮影(露出補正は全て±0に設定)
※ホワイトバランスは全てオートに設定。
※データサイズを抑えるため、画像品質は中程度に落として保存しています。
【屋外】昼間撮影
まず最初に屋外のスナップ写真ですが、通常使用で撮影する風景に関しては、さすがに不安・不満な点は無いといった感じ。
曇天でも気にせず撮れますし、手持ち撮影でも問題無いかと。
【植物】紅葉を撮影
1/200 / F4.0 / ISO-100 / 105mm
1/125 / F4.0 / ISO-500 / 105mm
1/160 / F4.0 / ISO-100 / 105mm
クリエイティブスタイル(シーンセレクト)の中に”紅葉モード”があるものの、スタンダード撮影でもこれだけパキっと写す事ができました。
特に、二枚目のモミジは、夕暮れ時のローライトコンディションで撮影しましたが、きっちりと動きを止めてくれています。
【屋外】鳥撮影
画質を落とし縮小しているため、上記の写真からは分かりにくいのですが、羽の細部にわたってパキっと写っていて本当に気持ち良い。
その場の時間を切り取ったかのようです。
【屋外】夜間撮影
1/80 / F4.0 / ISO12800 / 105mm
前項でも書きましたが、これがα7C最大の特徴かなぁと思わせる暗所での撮影。
最後の一枚以外は、全て手持ち撮影ですが…。ブレる事も無く、ブログやSNS程度であればISO-12800でも十分に実用範囲かと。
【屋内】イルミネーションを撮影
1/125 / F4.0 / ISO5000 / 105mm
クリスマス時期に、屋内のイルミネーションを撮影してみました。
絞り優先モードでカメラ任せ、JPGの撮って出しでも柔らかい雰囲気になっていますし、ブレる事無く綺麗に写ります。
【屋内】子供を撮影
ポーズをとっても微妙に動いている事が多く、写真撮影で最大の難敵だと思っている屋内ローライト時の子供撮影ですが、こちらもブレる事は無く。
やはり、ISO-12800でも使える安心感がありますね。
【屋内】料理を撮影(店舗)
1/125 / F4.0 / ISO2000 / 105mm
1/125 / F4.0 / ISO6400 / 105mm
1/50 / F13.0 / ISO12800 / 86mm
詳細は後述しますが、店舗での料理写真に関しては、照明の色温度による色かぶりが気になるところ。
シズル感は十分に出るものの、ホワイトバランスをオートにしたままだと厳しいイメージ。丁寧に撮るなら、RAW撮影の方が安心かも…。
【屋内】料理を撮影(自宅)
1/80 / F8.0 / ISO12800 / 105mm
1/125 / F5.6 / ISO2500 / 105mm
先程の店舗撮影とは異なり、自宅の白色LED光源下で撮ると違和感なく写ります。
実際にデータとして使うのであれば、少しだけ露出補正を掛けるか、ホワイトポイントからベース色を抜く必要があるものの、基本的には十分使える範囲です。
【屋外】子供を昼間撮影
こちらもα7Cのメリットになると思いますが、不意に動く子供を追える”タッチトラッキング”が本当に秀逸。
撮影対象をポンっと指定しておけば、後はカメラが勝手に追ってくれるので、予測不可能な動きでも安心。失敗写真は随分減るかと思います。
【屋外】子供を夜間撮影
1/125 / F4.0 / ISO12800 / 105mm
これも、暗所に強いα7Cの特徴が出たかと思いますが、1枚目の写真は夕日が沈む日没直前、2~3枚目は夜間の撮影ですが綺麗に止まっています。
また、噴水を入れ込んだ写真は、子供達の楽しそうな躍動感みたいな物も感じます。※個人的にですけど。
【屋外】昼間デジタルズーム撮影
1/50 / F18.0 / ISO100 / 105mm / D-Zoom×2
1/50 / F20.0 / ISO100 / 105mm / D-Zoom×4
画像を部分的に切り出し、画質を劣化させずに拡大する”スマートズーム(2倍)”と、画像処理により拡大する”デジタルズーム(4倍)”で撮影してみました。
画質を落として掲載しているので、若干荒れ気味に見えてしまいますが、昼間の屋外であればスマートズームは実用範囲、デジタルズームは緊急回避用として使えそうな印象です。
【屋外】夜間デジタルズーム撮影
1/60 / F4.0 / ISO5000 / 60mm / D-Zoom×6.1
前項と同じく、夜間に”デジタルズーム(6倍)”で撮影してみました。
さすがに、この条件になるとノイズも目立つようになるので、この辺りに関しては殆ど使用機会は無いかと思います。
SONY α7Cの気になった部分
暗所や動きに対する追従性も良く、本当に使いやすいα7Cですが、少しだけ気になった点が幾つかありました。
その中で、撮影に影響してきそうなのが、ホワイトバランス”オート”設定時に、暖色系の照明下で撮った際の色かぶり。
前項で挙げた撮影例、『料理を撮影(店舗)』のラーメン写真なんかを見て頂ければ分かりますが、飲食店などの照明による黄色側への色かぶりが凄い…。
※下記写真は、ホワイトバランス(オート)で撮影。
この二枚は、同じタイミングで撮った写真ですが、α7Cで撮影した上の写真はガッツリと黄色味が強く、ホワイトポイントを拾ってもレタッチできないほど。
一方、3年前に購入したスマホ”Google Pixel3”で撮影した下の写真は、見た目と近い色彩で簡単にレタッチで修正できる範囲です。
他にも、様々な飲食店で料理写真を撮影していますが、やはり暖色系の照明を使っている環境下では、色かぶりが強く出てしまいます。
また、クリエイティブスタイルの”ビビッド”(彩度とコントラストが高めになり、花、新緑、青空、海など色彩豊かなシーンをより印象的に表現する)の使用時、特定の色が強調され過ぎる印象。
午前中に撮影した写真ですが、影になっている部分の青が強く出ています。
この日に”クリエイティブスタイル(ビビッド)”で撮影した写真は、全体的に青味が強く出ており、青カブリしたような結果が多くありました。
同日に、”クリエイティブスタイル(紅葉)”で撮影した写真は、赤や黄色が鮮やかに発色し、綺麗な写真に仕上がっています。
この辺りに関しては、α7Cの特性というよりは、SONY自体の仕様という感じを受けますが、撮影シーンの色カブリに若干気を使う事がありました。
その他に気になった点は些細な事で、慣れの問題になってくるのですが、初期設定では『MENU』ボタンが『戻る』に当たっているので、セットアップ時に指の移動範囲が大きかった事。※すぐに慣れましたが…。
そして、カバンからα7Cを取り出す際、何故か『露出補正ダイヤル』をズラしてしまう事が多く、電源を入れるとビックリした事もしばしば。
最後に、気になった点というよりは、SONYのカメラ全体に言える事なのかも知れませんが、オプションパーツの販売価格が若干お高いですよね。
頻繁にケーブルを抜き差しするのが嫌だったので、別途バッテリーチャージャーを購入しましたが、純正品(BC-QZ1)で9,000~10,000円と結構な値段。
α7Cの予備バッテリー(NP-FZ100)も、ほぼ同額の9,000~10,000円となっているので、バッテリーチャージャーと予備バッテリーで2万円弱…。
せめて、バッテリーチャージャーだけでも同梱して頂けると嬉しいのですが、カメラでもスマホでも、USB充電は最近の流れになりましたね。
SONY α7Cを使った感想と使用例・まとめ
今回は、約三ヶ月(インプレ書いてる間に4ヶ月になりました)使った、SONY α7Cについてのレビューを書いてみました。
冒頭でも書いたように、レンズキットで購入しておらず、特徴である”コンパクト”はスポイルされてしまったものの、使用感も気持ち良く、本当に良い買い物も出来たと思っています。
※現在の組み合わせであれば、レンズ1本でも幼稚園・学校行事などもスマートズームorデジタルズームを使い、なんとかカバー出来るのでは?と考えています。
実際に使ってみた印象も、撮影時の露出補正辺りを気にしていれば、他はカメラ任せでも問題ないケースが多い。※上記写真は明るさと彩度を弄っただけ。
一方、気になる店舗照明での色カブリですが、影響の少ない物であれば、いつものようにホワイトポイントを指定し、明るさと彩度を弄るだけでレタッチを終える事はできそうです。
文中で貼った『焼肉店』のような写真は厳しいですが、大抵の場合はレタッチで何とかカバー出来ますし、慎重に進めたい場合はRAW撮影で後からホワイトバランスを弄っても良いかと。
現在は、カメラカバー(クッション)を普段遣いのカバンに入れ、簡単な保護を行いながら持ち歩いています。
今までは、日常のスナップやブログ用の写真を撮って来ましたが、写真を撮るために出掛けて、気に入った風景を切り取るのも面白そうですね。
兎にも角にも、撮っていて楽しいですし、気持ち良く使えて大満足。自分の中では結構な出費となったものの、良い買い物が出来てよかったです!!
※2020/11/15日以降の投稿記事は、殆どがSONY α7Cで撮影した写真を使用しています。(釣行記事を除く)宜しければ、合わせて参考にしてみて下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「デジカメ」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、10月13日現在「ガジェット」には「 67件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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