シーバス釣り・先行者の多い激戦区の明暗スポット
今回は、釣り人が多い人気の明暗スポットについて。
以前、夜間釣行のセオリーとして、水辺にある街灯の光と影を狙う『明暗スポット』の釣り方を紹介しました。
簡単に要約すると、食物連鎖の関係から、光に集まる微生物・ベイト・捕食者のシーバスが集まり、夜間の釣り場となる話しです。
この中で、明暗スポットへのルアーの投げ方等も図解しましたが、比較的分かりやすいポイントになるため、街中にある明暗スポットには釣り人も集まる。
このように、先行されている釣り人が居る場合や、スレの進んでいるエリアでの明暗の釣りについて、簡単にまとめてみたいと思います。
街中の明暗スポットは激戦区になりやすい!
生活圏内にある明暗スポットは、『橋』や『街灯』といった目印を見つけやすいので、俗に言う『激戦区』となる確率が高い。
そういった場所は人的プレッシャーも高く、一定間隔で釣り人が並んでいたり、入れ代わり立ち代わり誰かがルアーを投げている事も。
また、ベイトの状況や釣果情報・シーズナルパターンにより、数日で釣り人が増えるといったケースも多々あったり。
地域性によって多少の違いはあるものの、釣り人が多くなる激戦区の特徴としては、下記のような条件が挙げられるかと思います。
激戦区になりやすい条件
- 釣り人の人口が多い
- 明るく条件の良い明暗がある
- 複数の橋(明暗)がある
- 護岸や遊歩道が整備され足場が良い
- 街の中に有りアクセスしやすい
- ベイトが入り(溜まり)やすい
- 釣果情報が上がりやすい
- 誰もが知っているメジャーポイント
やはり、シーバス釣りでのメジャーポイントになっていたり、気軽にアクセスしやすい場所は激戦区になりやすいですね。
釣り場のスイッチが入るタイミングで、そういったポイントに立てれば良い思いが出来るものの、ドバっと釣り人が増え激戦区化した後は、シーバスをルアーに反応させる難易度が一気に上がります。
下流側の明暗にルアーを出し入れする
まず最初に、明暗スポットにおける人気の立ち位置と言えば、やはり明暗に対して自然な形でルアーを流す事が出来る上流側。
殆どの場合、この上流側から釣り人が埋まっていくと思われますが、タイミングによっては流れの下流側が空いている事も。
そういった場合、冒頭のリンク先『明暗スポットが釣れる理由と具体的な釣り方』でも書いた、明暗の出し入れによって魚の反応を探る。
一般的には、上流側(頭を上流側へ向けて)でベイトを待ち、捕食のスタンバイしていると思われているシーバスですが、ルアーを投げ続けられたり大勢の人影が見えたりと、人為的プレッシャーが高まった場合は下流側へ落ちるケースも。
そういった場合、シーバスのポジションは比較的ルーズで、明暗周辺をウロウロしながら、食べられそうな物が居れば口を使うといった印象。
なので、下流側の場合は明暗の暗部だけでは無く、明るい場所でバイトが出る事もあり、プレッシャーを避けながら明暗周辺に狙いを定めます。
①暗い側へ立ち位置(赤色)を取り、影のやや外側へルアーをキャストする。
②糸フケを取ったらロッドを暗い側へ倒し(図の場合は右側)、ラインと水面の接点が完全に暗い側へ入るまでリトリーブ(赤色)。
※リトリーブ速度は、流れの速さに合わせて強弱を調整する。
③暗い側へ入ったのを確認した直後、今度は自分が明るい側まで歩いて立ち位置を移動(オレンジ色)、ロッドを明るい側へ倒し(図の場合は左側)リトリーブ。
要は、流れの向きが逆になっており、流れに乗せてルアーを送り込む事ができないので、ロッドの向きと自分の立ち位置を変えながら、明暗に入って直ぐに出て行くベイトの動きを演出。これで反応が得られない場合は…。
ザックリながら『明暗から出て来るライン』『明暗と平行に引くライン』『明暗の下流側から上流側へ向かうライン』と、それぞれのコースを簡単にチェックして、反応が無ければ移動をするか時間を置いて入り直すのが無難。
基本的に、激戦区と呼ばれる明暗は、随時人為的なプレッシャーが掛かっているので、ちょっとした隙を突いてフレッシュな魚にアピール出来るかが勝負。
なので、下流側へ入れても魚の反応が無ければ、適当な段階で見切りをつけて、周囲にある別のポイントを探す方が釣果に繋がると思います。
イレギュラーな明暗を探してみる
次に、激戦区の盲点となりやすいのが、普段では無いはずの照明や何気ない街灯が落とす影など、実際に足を運んで確認しなければ気が付かない明暗。
例えば、人気スポットから数百メートル・数キロ離れた場所で、夜間の道路工事が行われている場合。最近は、眩しいほどのLED照明を焚いて作業を行っている事も多く、そのタイミング限定で強烈な明暗が形成されている事も。
激戦区で人が多い時ほど、こういった足で稼ぐ明暗で簡単に反応が出るケースもあるので、メジャーポイント周辺のイレギュラー明暗には、日頃からアンテナを張っておきたいところです。
また、点在する寂しい街灯や商業施設の照明なども、航空写真からは読み取る事が出来ない明暗なので、時間がある時に自転車で回ってみるのも良いかと思います。
エリアとして考える
最後に、街中や港湾部に見られる特徴として、目印となる橋の明暗は形成されているものの、その周囲にも照明が沢山あり、明暗の効果が薄れている事も。
特に、整地された遊歩道や広場・工業施設が並んでいるような場所では、『橋の明暗』というよりも、一つの『明るいエリア』として考え、プレッシャーの高くなる橋の明暗に拘るのではなく、護岸沿いや周囲の変化に注目する。
こういった場合、パッと見て分かる目標物(湾岸高速橋)があるので、その周囲が人気の激戦区となりますが、海へ向かう光源は他にも多いので、『光』では無く『変化』に着いているケースも多くなります。
釣り人が多く居たり、随時ルアーが投げ込まれている1級メジャーポイントより、その周辺にある逆明暗(冒頭リンク先参照)や変化もチェックの対象です。
図解版・シーバス激戦区の明暗スポット
釣り人が多い場合の対処法をリストアップしてみましたが、それぞれをまとめ図解にしてみました。激戦区と呼ばれる場所ほど、下流側や一回り離れた『フレッシュな魚が居るスポット』探しが重要になるかと。
※思いもよらぬトラブルへ発展する可能性が高いので、下記の図・ピンク色で書いた『橋の上』と『明暗へ流している釣り人の横(下流側)』では釣りをしない事。
既に、明暗の一番ポイント(黒色)に先行者が居る場合、その上流側(緑色)へ入るとキャストコースも狭くなる上、目の前まで回遊待ちの釣りになってしまう。
なので、若干不利にはなるものの、橋の下流側でプレッシャーを避けてきたシーバスを狙うか、更に移動し逆明暗やイレギュラーな明暗を探すか。
という事で、激戦区の明暗でシーバスを狙う場合、先行者が多いようであれば、一番の目標とされるメジャースポットでは無く、その周辺に形成される変化に注目し、スレの進んでいない個体を探すのが個人的にはオススメかと。
先行者の多い激戦区の明暗スポット・まとめ
今回は、釣り人が多くなる人気スポットの明暗について書きましたが、いかに人的プレッシャーを避けて釣るのかが、勝負の分かれ目になるかと。
シーバスの釣果を得るなら、プレッシャーが掛かりまくっている明暗より、誰も釣りをしていないような見落とされている小場所の方がよっぽど簡単。
※ちなみに、文中で紹介した明暗への出し入れですが、やはり方向転換した直後のバイトが圧倒的に多くなるので、立ち位置とロッドの向きを変えた瞬間は要集中です。
激戦区の中に居て、他の人に釣り勝ちたいという猛者は、その場所へガッツリと通いこみ、釣り場の地形やベイトの溜まり場、潮位による変化などを手の内に入れるしかないかと。※それでも状況は日替わりなので、引き出しを増やす感覚。
兎にも角にも、激戦区で釣るなら人と違う事をしながら、フレッシュな魚にアピール出来るか。釣果を求めるなら、激戦区の周辺にある穴場スポットを足で見つける。といった感じになると思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「テクニック」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、10月13日現在「シーバス釣り」には「 200件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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こんばんわ(^0^)
随分とご無沙汰してます(;^_^
夜景の写真とても綺麗に撮れてますね^0^
私も数年前から一眼レフカメラ始めたのですが夜景の撮影なかなか難しいです(;^_^
コメントは書き込まないものの、ちょくちょく訪問させて頂きますので、
これからも頑張ってくださいね^0^
毎度ですっ!!(^^ゞ
夜景の写真、子供達が産まれる前はチョクチョク撮っていたものの、最近は何かのついでにパッと撮るくらいです…。※と言っても、適当にカメラを固定して、シャッタースピードを遅く撮ってるだけですが…(^^;
相変わらず、ブログは気ままに書いておりますので、暇な時間にでもチェックしてやって下さいませ~!!(^^♪