釣り竿(振り出し竿)破損した遊動式ガイドを交換する方法

釣り竿(振り出し竿)破損した遊動式ガイドを交換する方法

今回は、振り出し竿のガイド(遊動式)交換について。

現在、自転車釣行の際に使っているのが、バッグにも装備する事ができる、ダイワの振り出し竿(テレスコロッド)『907TMS』です。

遠投性に不満も無く、自転車釣行で回るような大場所にはピッタリ。パパっと取り出し、サクッと釣りを楽しみ、ススっと仕舞えるのが便利ですね。

907TMS
907TMS

そんな振り出し竿ですが、釣行時に貸し出した際、ガイドにラインが絡んだ状態で強引に巻取り、ガイドが破損してしまったようで…。

今回は、ガイドを抜き取るだけにしましたが、交換する場合と手順は変わらないので、振り出し竿のガイド交換方法を書いておきます。

振り出し竿・破損した遊動式ガイド

リトリーブ中に「カチっ!カチっ!!」という変な音が聞こえ始め、竿先にラインが絡むようになったので、休憩がてらロッドを確認。

竿先に絡んでいるラインを解いてみると、トップガイドの次にあたる1番ガイドがブランブランの状態になっていました。

1番ガイド
振り出し竿のガイドを破損

ラインが絡んだ状態で強く巻き上げたため、ガイドの留め具が破損しており、このガイドがクルクル回る事によって、更に糸絡みが頻繁に起こるようになった感じ。

留め具が破損
振り出し竿の破損したガイド

こういった感じで留め具が破損した場合、ガイドを接着しても直ぐに取れてしまうので、遊動式のガイドを交換する事になるかと。

交換するガイドは、Amazonなどで検索をすれば直ぐに出てきますが、今回は1番ガイドを抜き取るだけの処理で済ませたいと思います。

振り出し竿のガイド交換に必要な物

振り出し竿の遊動式ガイド交換で必要になるのは、『接着剤(2液・エポキシ系)』『交換するガイド』『ライター』の三点。

接着剤は様々な種類が有り、一口に『エポキシ系』といっても迷ってしまいますが、今回は自宅にあった『J-Bウエルド(オートウェルド)』を使ってみます。

J-Bウエルド オートウェルド
J-Bウエルド オートウェルド 超強力接着剤

次に、交換するガイドについてですが、コチラも様々な物が売られているものの、振り出し竿用(スレッドで巻かないタイプ)を選びます。

※下記写真の一番左のような、輪っかと輪っかで構成されているガイド。

振り出し竿用のガイド
ガイドの販売ページ

様々なサイズがセットになった物も多いので、『振り出し竿・ガイド』のリストから好みの物を選べば良いかと。

※こういった機会に、ロッドの遊動式ガイド部分を、富士工業の振出竿用『遊動KMガイド』みたいな商品に交換してしまうのも面白いかも知れませんね。

振り出し竿のガイド交換手順

遊動式ガイドの交換は、これと言って難しい工程は無く、トップガイドを外して破損ガイドを交換し、再度トップガイドを接着してあげれば終わります。

※トップガイドの接着に、エポキシ系の接着剤を使いますが、かなり強烈な臭いのする商品が多いので、部屋の換気に気をつけて下さい。

1.トップガイドを外す

ライターでガイドをあぶる

トップガイドの接着部分を、ライターで軽くあぶってから外します。

ライターの火を当て過ぎると、ロッドに火が移る事があるので、長時間あぶるのでは無く、炎をコマメに外しながら熱します。

ペンチで抜き取る
トップガイドが外れる

ガイドを軽くあぶった後、ペンチを使って引っ張ると、簡単に抜けてくれます。

ガイドは金属で作られているので、ライターで熱した後、素手で触ると火傷する事になります。必ず、ペンチやプライヤーを使って引き抜いて下さい。


2.破損ガイドを交換する

破損したガイドを撤去

遊動式ガイドを抜きながら、破損ガイドを交換します。

※今回は、1番ガイドの破損という事で、新品へと交換は行わず、ガイドを抜くだけの処理で終わりにします。

接着剤を除去
トップガイドの接着剤を軽く除去

ロッドに残っている接着剤を、軽く削りながら簡単に除去しておく。

使用する接着剤によっては、接着面を綺麗に整え、汚れを落としてから塗布すると記載されていますが、接着剤の保持要因として、多少の凸凹は残っていても良いかと。


3.トップガイドを接着する

エポキシ接着剤を準備

2液タイプのエポキシ系接着剤を用意し、説明書に沿って接着の準備を始める。

今回使用する『J-Bウエルド オートウェルド』は、2剤の分量を同量取り出し、良く混ぜ合わせないと接着強度が落ちるので注意が必要。

2剤を同量出す
2剤を同量出す

へらを使って混ぜる
へらを使って混ぜる

トップガイドを接着する場合、それほど接着剤は必要ないので、少量をしっかり混ぜ合わせるようにします。

3~5分
3~5分間よく混ぜる

この接着剤は灰色なので、明るい色や汚れの目立つ場所には向きませんが、接着強度の評判は高いアイテムです。

※賛否両論ありますが、『2剤を同量』『しっかり混ぜ合わせる』を実行すれば、かなりカッチリ接着してくれます。

竹串で接着剤を取る
竹串などで接着剤を取る

接着剤の準備ができ次第、竹串や爪楊枝など先端が鋭利な物を用意し、トップガイドへは少量・ロッドにはしっかりと塗り込みます。

トップガイドに塗る
接着剤をトップガイドに塗る

ロッドにも接着剤を塗る
ロッドにも接着剤を塗る

ガイドとロッドにオートウェルドを塗った後は、接着剤を削り取ってしまわないようトップガイドを入れます。

その際、一度目は接着剤とガイドの隙間を馴染ませる感覚で回し込み、一旦ガイドを抜いて接着剤を盛り直し、再び本仕上げとして差し込むと丁寧かと。

トップガイドを入れる
トップガイドをはめる

余剰分の接着剤を拭き取る
余剰分の接着剤を拭き取る

トップガイドを差し込むと、余剰分の接着剤がはみ出てくるので、濡らしたペーパーなどで拭き取り、最終的に押し込めば…。

完成!!
完成!!

乾燥!!
ロッドを伸ばした状態で乾燥

接着剤を拭き取り、作業部分を伸ばした状態で乾燥させれば終了!!

この時、ロッドが縮んでしまうと、接着部分が浮いたり外れてしまう事があるので、しっかりと伸ばした状態で固定し、しっかりと乾燥させて下さい。

釣り竿ガイドを交換する方法・まとめ

今回は、振り出し竿の遊動式ガイドを交換してみましたが、これと言って難しい事は無く、交換部品を購入し、トップガイドを外せば簡単に終わります。

また、振り出し竿の固定式になっているガイドの交換も、ロッドからガイドを外し、エポキシ系の接着剤で固定してあげれば終わり。

遊動式ガイドと固定式ガイド
遊動式ガイドと固定式ガイド

一応、様々なエポキシ系接着剤がありますが、サラサラタイプの場合、ガイドの接着面にできる隙間へ対応できないので、今回は濃度のある『J-Bウエルド オートウェルド』を使用してみました。

J-Bウエルド
J-Bウエルド オートウェルド 説明

スレッド巻のガイドは、交換の難易度が高いイメージですが、振り出し竿の遊動式ガイドの場合、トップガイドを外せば簡単。※固定ガイドを外す必要がある場合は、多少時間がかかりますが…。

今はネットで探せば、欲しいガイドも簡単に入手できるので便利になりましたね。

富士工業・振出竿用(遊動KMガイド)
富士工業 FUJI 振出竿用 遊動KMガイド

作業の中で一番時間が掛かるのは、接着剤を混ぜ合わせる工程だと思うので、5分もあれば完了してしまいます。

今回のように、ブランブランの状態で使用すると、ラインが絡み思わぬトラブルを招くので、ササッと修理しておく方が無難です。

ちなみに…
道具も拭き取る

2剤の混ぜ合わせに使ったヘラや道具は、直ぐに拭き取れば綺麗になります。

釣具屋さんでも対応してくれますが、自分で交換しても大した手間にはならないので、ガイドを交換する場合はチャレンジしてみて下さい!!

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

今回の投稿と同じ「釣り関連の話」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!

また、11月28日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。


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