落水事故を防ぐための靴とライジャケは本当に大切!!
今回は、釣行に欠かせない装備について。
最近の投稿でも書いた通り、コロナ禍にあって釣りブームが起きているようですが…。これからの季節、釣りを始められたばかりの方は要注意。
梅雨による河川の増水、炎天下の脱水症状、肌の露出が増える毒虫への対応など、釣行時の注意点が増えて来る時期でもあります。
なかでも、声を大にして注意喚起を行いたいのが、釣行時に履いて行く”靴”の種類と、”ライジャケの着用”について。
釣りというレジャーにおいて、重大な事故に繋がる”落水”を防ぐため、万が一の時に命を守るため、伝えたい要点だけを書いておきます。
クロックスやサンダル釣行は厳禁!!
いきなり本題に入りますが、”落水事故”と聞いてイメージするのは、堤防や護岸で足を踏み外したり、バランスを崩して落水してしまう事ではないでしょうか。
確かに、こういった事例もあると思いますが、もっと身近に迫る危険は、足を滑らせて海や川へ落水(入水)してしまう現象。
毎年、夏になると悲しい水難事故のニュースが報道されますが、釣りに限らず、水辺の地面には危険が潜んでいます。
ため池に落ちる様子
こちらの動画を見て頂ければ分かるように、水で濡れている部分・ヌルっとしている足場は、一旦滑り始めると自分の力では止める事ができません。
釣り場には、こういったシチュエーションが本当に多く、干満の差で浸かる石畳み、波が打ち付けるテトラ帯、自然の残る河川敷、護岸に使用されているコンクリートなど、泥やコケにより足を取られる要素が沢山。
実は、かくゆう私も過去に一度、意図せず足が滑り始め、足首まで水に浸かった事があります。その時の靴が、ゴム製のクロックスでした。
今から15年以上前ですが、通り道にあったスロープを何気に横切った際、接地した片足が滑り始め、スローモーションのように坂道を下っていきました。
その時は入水直前に止まったので、足首が濡れる程度で済みましたが、あのままズルズルと落ちていたらと思うと本当に怖いです。
地面がコンクリで、その上にコケや泥が堆積していれば、何を履いていても滑ってしまいますが、底面に抵抗が掛かりにくい”サンダル”や”スニーカー”は、本当にツルっと滑りますし、一旦滑り始めると止まりません。
なので…
個人的には、靴の底面が『V』字型になっている、”ハイパーVソール”仕様の靴がオススメです。※滑る時は滑りますが…。
10年ほど前、旧ブログでハイパーVソールを紹介した時は、まだまだ工業用の作業靴しかありませんでしたが…。
近年では、釣り用のシューズ(フィッシングシューズ)にも採用されていますし、デザインや形状も豊富になりました。
サンダルやスニーカーに限らず、底面にパターンの無い靴・底面がすり減っている場合・抵抗がかかりにくい素材などは要注意。
一度滑り始めると止まりませんし、思いがけずツルっと滑る事もあるので、Vソールのような滑りにくい靴の着用をオススメします。
落水事故の危険とライジャケの必要性
釣行時の靴を意識する事により、足元を滑らせて落水するケースは減少できるかも知れませんが、それでも足場のコンディションによって滑ってしまいます。
コケの付いているテトラや石畳み、こういった部分が危険なのは何となく分かりますが、底面の見えている川や池、シャローエリアにも注意が必要。
先程書いた私のスロープ浸水の時もそうですが、底が見えていても、護岸の状態によっては這い上がる事が出来ないと考えておく事が重要。
ため池から全力で上がろうとしてもダメ
ため池からの這い上がり
これらの動画を見て頂ければ明解ですが、水際には泥が蓄積されており、這い上がろうとしても水の中へと押し戻されてしまう。
この状態が人気の無いテトラ帯だったり、深夜の石畳みだったりすれば、救助の望みも無く、ただただ体力を削られどうする事も出来ない…。
こういった事案があるので、底面が見えている・浅いと認識しているような場所でも、自らの命を守ってくれる”ライフジャケット”や”フローティングベスト”は必須だと思います。
釣り用シューズとライジャケの選び方
落水事故を防ぐため、万が一の落水に備えるため、釣行時の靴とライジャケが大切な理由は分かって頂けたと思いますが、どういった種類を選べばいいのか。
一般的な港湾・河川などの場合、靴に関しては、先程も書いた”ハイパーVソール”仕様の靴を選べば良いと思います。
釣り具を制作している各種メーカーからも販売されていますし、費用を抑えるのであれば作業服屋さんでも同様の靴が販売されています。
また、ライフジャケットについては、肩から掛けるタイプ・腰に巻くタイプ・移動も楽なポーチタイプなど様々な物が販売されていますが、湾奧と呼ばれるような場所であれば、特に仕様は気にしなくても良いかと。
一方、磯などで釣りをする場合、落水してしまうと岩場に擦れ、救命具に傷が入る可能性もあるので、浮袋が開くタイプよりもフローティングベストの方が安心できると思います。※シューズもスパイク等が必要。
浅場のウェーディングも救命具は必須
稀に、フローティングベストを着用せずウェーディングをしている方を見掛けますが、どんな浅場で浸かっていても、ウェーダーを履いているなら救命具は必須。
そういった方は「こんなに浅いから溺れないし、フローティングベストは要らない」という判断なのかも知れませんが、波にさらわれ沖に流される事を想定した物では無く、転倒時に体を浮かす為に無くてはならない物です。
実は、ウェーダーを履いたまま転倒すると、まず最初に空気が沢山入っている足が浮き上がり、体は水中へと押し込まれてしまいます。
その際、フローティングベストを着用していなければ、水深が太もも程度の浅場でも、体を水面から出す事が出来ず、重大な事故に繋がってしまう…。
短パン・サンダルを履いて、波打ち際で遊ぶ程度なら問題ありませんが、ウェーダーを履いた場合は、どんな浅場でも必ずフローティングベストを着用するよう注意して下さい。
落水事故を防ぐため・まとめ
今回は、落水事故の原因の一つとして、足が滑って水中へ引きずり込まれてしまうケースを中心に、注意点をリストアップしてみました。
泥やコケが溜まっている場所は、足が簡単に滑ってしまう事。一度滑り始めると、自分の力で止める事が出来ない事。そういった落水・入水に備え、ライジャケやフローティングベストを着用する事。
ライジャケやフローティングベストを着用していれば、万が一落水してしまった場合も、基本中の基本”浮いて待て”を実行する事が出来るので、リスクが軽減されると思います。
こういった部分が伝われば、この記事を書いた意味があるかと。
テトラや石畳みなど、恐る恐る片足を乗せ「大丈夫!」と判断しもう一方の足を踏み込んだ直後、ツツーっと滑り始める事もあります。
浅いから大丈夫。なのでは無く、釣り場に着いたら、まずは落水時に這い上がれるポイントの目星をつけておく、釣り場によって装備は適切な物を選ぶよう気を付けて下さい。
ここからは、余談ですが…。
我が家の子供達には、川や池の近くで遊んでいる際、ボールや靴が流されてしまっても「絶対に水辺へ近づくな」と伝え、言い聞かせてあります。
一応、その理由まで説明はしてありますが、「パパとママはボールなんかが流されても絶対に怒らない」と、念仏のように刷り込んでいます。その要因として…。
子供を陸に上げようとしますが…
先程までの動画に加え、上記の動画を見て頂ければ、落水者を助けに行くのが、どれだけ危険な行為か分かって頂けるかと。
実のところ、釣り仲間が護岸から落水した事もありますし、上流域の増水により、河口ウェーディングで命を落とした知人も居ます。
自然を相手にする趣味なので、命に係わる事に関しては「臆病なくらいで丁度いい」のだと思います。釣りを始められた皆様、落水・重大事故などが起こらないよう、きっちりとした準備で楽しんで下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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また、11月28日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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