【シーバス釣り】フックチューンの実施例と釣果
今回は、フックチューンを行ったルアーの釣果について。
ここ数回、フックに関する記事を投稿しており、『フックの各部名称』や『フック交換の手順』『フックチューンの効果』などを書いてきました。
ルアーに付いているフックは、魚と釣り人の接点となるだけに、常に気をつけておきたいアイテムですね。
前回は、フックのサイズや太さを意図的に変更し、ルアー本来の『泳ぎ』『レンジ』『強度』などを調整する”フックチューン”について図解。
今回は、簡単な総集編として、実際に私が行ったチューニングの目的と、その結果に対する釣果について、具体例を挙げておきたいと思います。
食わせ・掛ける事を重視したフックチューン
何の変哲もない明暗部で、どこにでもあるようなシチュエーションですが、明暗の境目には流れの当たる人工構造物がポツンとある釣り場。
シーバスが着いている確信はあるものの、一般的なミノーでは飛距離が足りず、20gを超える鉄板であれば暗部の奥まで届くが、イメージよりも早く沈み過ぎてしまい、引きたいレンジとのタイミングが合わない。
要は、人工構造物の真横へピンポイントで着水(赤色)させ、糸ふけを取った直後に『ピリッ』と瞬間的なアクションを入れたい。
という事で…。投げるルアーは、フルキャストすれば何とか人工構造物の横まで届き、沈下速度も遅らせる事ができる邪道の『ミニ冷音/14g』を選択。
ただ、小場所なだけに、何度もキャストをすれば直ぐにスレてしまい、反応が得られなくなる。出来る事なら、一発で食わせておきたい…。
ミニ冷音には、『ガマカツ #8』が標準フックとして着いているところ、針掛かりを重視して『STX-58 #4』へ変更。
こんな事をすれば、ルアーは殆ど泳がなくなり、本来のアクションを完全に殺してしまいますが、この時はシーバスの居場所がイメージ出来ており、着水直後に一瞬だけ揺らいでくれれば良いという事で、極端なフックチューンを決行。
一応、ス~っと泳ぐアクションよりも、ピリっと動く揺らぎが必要なので、スナップは後ろ側のホールへと接続。
フルキャストで人工構造物の真横へ着水後、急いで糸ふけを取ってショートピッチジャークを入れると、直後にググっと重みが乗りキャッチ。
交換したフックも、良い位置にキッチリと掛かっており、イメージと実釣がシンクロした、文句なしの釣果になりました。
こんな極端なフックチューンを行えば、ルアーは泳がなくなり破綻するので、一般的な使用には流用出来ませんが…。
この時は、『魚の居る場所・食うレンジが分かっている』『本来のアクションは不要』『一発で食わせたい』という条件下だったからこそ、思い切って針掛かりに特化したチューニングが当たりました。
泳ぎ・レンジを重視したフックチューン
次は、シーバスアングラーにとってボーナスタイムとも言える、秋の荒食いシーズンの”サヨリパターン”でのフックチューン。
当ブログのサヨリパターンでは、お馴染みとなっているルアー”パラガス”ですが、カルティバフックの『ST46-#6』が標準装備されています。
ただ、サヨリに着いているシーバスは良型が多いので、パッケージを開封した直後から、個人的に信頼している”STX-58”へと交換してから使っています。
その際、標準仕様に近い#6への交換をベースにしていますが、一回り大きい#4へ交換したパラガスも用意しておきます。
これは、キレのあるロールアクションが特徴のパラガスですが、シーバスのアタックにより、ダメージをサヨリを負ったサヨリを演出すべく、ロール幅を絞り込みつつデッドスローに水面やや下を引きたいという目的からです。
オマケに、油性マジックで模様を入れたり。
これらのパラガスを持ち込み、実際の釣り場に立つと、サヨリを追ったシーバスのボイルが出ている状態で海は賑やか。
ただ、標準仕様の#6を引いても空振りが続き、そういう事であればと#4サイズを投入。定期的にボイルが出る辺りへキャストし、ヘッドが浮き上がらない程度のデッドスローでリトリーブ。
他の場所でボイルが出ると気持ちが焦りますが、ルアーの周辺でボイルが発生した直後にズドンっ!と手応えが。
上がってきたのは、ランカークラスの良型シーバス。
標準仕様の#6と比べ、フックサイズを大きくする事によってアクションが絞り込まれ、水面直下のやや下を泳ぐ瀕死のサヨリを演出。
更には、フックサイズを大きくする事により、シーバスからもミスバイトになりにくく、カッチリと針掛かりしてくれたからこその釣果でした。
フックチューンの実施と釣果・まとめ
今回は、実際に行ったフックチューンと、それによって釣れたシーバスのシチュエーションを書いてみました。
フックサイズを変更する事により、オリジナルのアクションがスポイルされてしまう事も多いので、片っ端から弄るのでは無く、チューン目的と手法を明確にしてから、ピンポイントで投入するのが良いと思います。
ただ、冒頭リンクの別記事でも書いた通り、全てのルアーメーカーがフックの仕様を公開している訳でも無く…。
例えば、同じ『#10』という表記であっても、重さや・大きさ・形状などは様々なので、フックを交換した時点で『ナチュラルチューン』にはなっていると思います。
なので、フックチューンの有無に関わらず、フック交換した後は、釣り場で簡単なスイムチェックを行うと、ルアーの現状が把握できて良いかと。
長々と書いてきましたが、一口に『フック交換』と言っても奥は深く、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、ツボにハマる調整ができるようチャレンジしてみて下さい。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「テクニック」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、10月13日現在「シーバス釣り」には「 200件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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