【ラインブレイク】PEラインが切れる原因と注意点
今回は、釣りに使用するPEラインについて。
釣りブームが再燃している事もあり、最近は釣りを始められる方も増えているようですが、使用する道具の中でも重要な釣り糸。
現在は、ショックリーダーを組み込んで使う、PEラインの利用が中心になっており、水中から伝わる情報量も増えましたね。
そんなPEラインですが、間違った認識を持ったり、メンテナンスを怠ってしまうと、釣行中にラインが切れてしまう可能性も高くなります。
今回は、不意のラインブレイクを防止できるよう、PEラインが切れる原因やメンテナンス方法について、書き出してみたいと思います。
0.6号などの細糸だから切れる訳では無い
まず最初に、ラインの号数(太さ)を選ぶ際、一番勘違いが起きてしまいそうな『細糸は切れやすい』という認証について。
一般的な感覚として、0.6号などの細めのラインを使うと、太め(1.5号など)よりもラインブレイクが増える・簡単に切れると思われがちですが、ライン経が原因となる事は殆ど無いかと。
過去記事でも書いたように、ラインには直強力(一直線に負荷を掛けた場合、この数値を超えると切れる)という設定があります。
※ラインについて、パッケージの表記内容や詳細は上記「釣り糸の種類!PEラインとナイロンラインについて」に記載してあります。当記事と合わせてチェックしてみて下さい。
愛用している『シーバスPEパワーゲーム』の場合、0.6号の細糸でも直強力は6.0kgと十分過ぎるほどなので、シーバスを釣り上げるには問題無し。
実際、メータークラスの鯉とやり取りをしても、ラインブレイクする事無く釣り上げる事が出来ます。
試しに、乾電池やペットボトルなどの丸い物に0.6号(直強力6.0kg)のPEラインを巻き付け、思いっきり引っ張ってみれば分かると思いますが、引っ張っただけではビクともせず切る事はできません。
※角張った物に巻き付けたり、ラインを結んだり、傷んでいるラインを使うと、引っ張った際に切れるので要注意。
PEラインが切れる原因
一般的に細糸に分類される、0.6号(直強力6.0kg)のPEラインだったとしても、単純に引っ張っただけでは切ることが出来ない。
それでは、何故ラインブレイクが起こってしまうのか。それは、大きく分けて二通りの原因が考えられます。
PEラインの傷
殆どの場合、ラインブレイクはこれが原因かと思われますが、PEラインは真っ直ぐ引っ張る強度は高いものの、負荷が掛かっている最中に傷が入れば、あっけないほど簡単に切れてしまいます。
なので、シーバスとのやり取りの最中に岩や壁に擦れた場合や、リトリーブ中についた傷などがあれば切れてしまう。
前項で書いた『ライン経』を太くしても結果は殆ど変わらず、ラインの号数が太かろうが細かろうが、負荷が掛かった状態で鋭利な物に擦れれば、スパっとラインブレイクする事になります。
ノットの強度が弱い
PEラインを使う場合、傷が入りラインブレイクするのを防ぐために、ショックリーダーを組み込んで使う事になりますが、この結束部分の強度が弱いと、負荷が掛かった瞬間に結束部分が外れて切れてしまう。
キャストの際、ラインが高切れしてルアーだけが飛んで行ってしまうような場合、結束部分から切れ(抜ける)てしまうケースが多い。
※強度アップについては下記参照。
ノットを組み終わったら、グローブを着用した手のひらにでも巻き付け、徐々に力を入れながらグググ~っと引っ張ってみる。
この時にスポッと抜けてしまうようであれば、実釣でキャストをするとルアーが飛んでいってしまいます。
そういった場合は、ノットの組み方を間違っているので、再度資料を確認しながら、キッチリとショックリーダーを組み込んで下さい。
PEラインを使う時の注意点
前項の通り、ラインブレイクの原因として『傷が入る』『ノットの強度不足』が挙げられますが、釣行前のメンテナンスで回避できるケースもあります。
釣り場でのラインブレイクは、大量のラインを水中に残してしまい環境にも悪影響ですし、魚を掛けた際のラインブレイクも回避したいところ。
自宅で準備を行う際、下記の項目を気にしながらチェックするだけで、不要なラインブレイクを抑える事ができると思います。
PEラインのメンテナンス
- 釣行毎に毛羽立ちをチェック
PEラインを使用すると、海に浸かっていた部分が毛羽立ち、ライン強度が落ちる事があるので、準備の段階でラインの表面を確認しておく。 - 根ズレ時はガッツリとカットする
前回の釣行時、護岸や沈み根にラインを擦った感覚があれば、ラインに傷が入っていないかを必ず確認し、ダメージが不安な時は勿体無いと思わず、ルアーに近い先端からガツっと数メートル分をカットしてからノットを組む。 - コーティング
毛羽立ちを抑え、PEラインの表面を保護するためのコーティングを利用する。※飛距離が伸びたり劣化が遅くなったりと様々な効果はありますが、使用するコーティングによっては合わない事もあるので、私は使っていません。
こういった項目を忘れず、事前準備の際にチェックを行えば、ラインの劣化やダメージによるブレイクラインは軽減すると思われます。
中でも、ルアー付近のラインチェックは本当に重要で、ルアーと同じくアチコチに擦れる可能性も高く、ダメージの入りやすい部分になっているので、ショックリーダーから数メートルを重点的に確認して下さい。
また、根ズレ・ラインの擦れを起こさなくても、釣り場によっては水中を漂う砂や潮(塩分)によって、ラインにダメージ(劣化を含め)が蓄積される事もあるので、定期的にガツッと切る・ラインを裏返すといった対処が必要です。
※裏返しはインパクトが便利。
一方、実釣中で起こるラインブレイクの原因の一つ、魚が掛かった際の根ズレに関してですが、これは常に自分の立ち位置とルアー・仕掛けの位置を確認して、魚が食って来た際にどういった対処をするかイメージする事が重要。
例えば、ゴロタや障害物周りなど、魚が食ってくる可能性の高い場所は、自然と根ズレの可能性も高くなるので、掛けた直後に一旦沖へ出すのか、強引に頭の向きを変え寄せるのか、事前に考えておく。
どちらにしても、魚が掛かった状態で岩や障害物に擦れてしまえば、その瞬間にスパッと切れるので、取り込む場所を含め、どういったやり取りを行うのかリトリーブ中から確認しておいて下さい。
PEラインが切れる原因・まとめ
今回は、PEラインのラインブレイクに焦点を当ててみましたが、文中でも書いた通り、釣行中のラインブレイクは環境に悪いし魚にも良くない。
PEラインが切れてしまう原因は、主に『傷が入る』『ノット強度』だと思うので、事前準備での確認やメンテナンスをしっかり行って下さい。
また、極端な例を挙げると、指に巻き付けて引っ張っただけで切れてしまうラインもありますが、よほど劣化しているか粗悪品かと思いますので、そういった場合はすぐに巻き替え、新しいラインで釣行するように。
※お気に入りのライン。インプレと紹介はコチラ!
PEラインはショックリーダーの組み込みが不可欠なため、釣行後にラインの先端をカットすると、リーダー結束の手間が掛かってしまいますが、実釣中にラインブレイクで大物を逃してしまうよりはマシかと。
また、実釣中はラインが濡れているので、ダメージを確認し辛い状況になっていますが、何かに擦れた・引きずった感覚があれば、手間を惜しまずガツっとカットした方が無難です。
ショックリーダーの場合、魚を掛けたり何かに擦れると、ザラッとした手触りになるので分かりやすいのですが、PEラインはダメージの有無が分かりにくい…。
ただ、文中でも書いたように、何かに擦れなかったとしても、知らず知らずのうちにルアーのフックや水中のゴミ、ミスバイトなどで細かな傷が入る事が多いので、事前チェックと定期的なメンテナンスは欠かさないよう注意して下さい。
※0.6号など、細糸を使う場合は入念なチェックとメンテが必要かと。
兎にも角にも、釣り場でのラインブレイクは、環境も壊してしまいますし、仕掛けやルアーを残してしまう危険もあります。そういったケースを減らせるよう、色んな確認をしながら釣行したいですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
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また、1月22日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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