ここが違うよボートシーバス!オカッパリとの比較と特徴

ここが違うよボートシーバス!オカッパリとの比較と特徴

今回は、ボートシーバスとオカッパリの違いについて。

凄い偶然がきっかけで、ボートシーバスに誘って頂けるようになったこの春。気が付けば1ヶ月に4回と、結構な頻度で遊ばせてもらってます。
※長男君は既に10~12回乗ってる?!

実は、船酔いの不安や時間の制限から、ボートの釣りは苦手意識があり、一生チャレンジする事が無いジャンルだと思っていただけに、新しい発見が盛り沢山!!

まさか足を踏み入れようとは…
快晴の青空広がる西宮マリーナ

今まで、ボートでの釣りは『釣りビジョン』など、テレビや動画で眺めるものといった認識だったので、マリーナへ入るだけで興奮したり…。

渡船も苦手な生粋のオカッパリ派だった私が、実際にボートへ乗ってみて何を感じたか。今まで遊んでいたオカッパリと違う部分や、ボートシーバスで遊んだ感想など、思った事をストレートに書き残しておきます。

オカッパリとの大きな違い

まずは、普段遊んでいるオカッパリとボートシーバスの違いについて、レビューがてら簡単にまとめてみたいと思います。

やはり、陸と海上なだけに、普段と違う新しい発見や気付きがあったので、ズラズラっと書き出してみます。

キャプテンの手腕

操船するボートシーバスのキャプテン(船長)

とにもかくにも、一番強く感じたのはこの部分。「ボートシーバスの釣果の八割はキャプテンだ。そこから先はオマケみたいなもんだ…」鳴海荘吉バリの名言ですが、ボートでの釣果は本当にキャプテン次第。

極端な話し、気候や風・ベイトの動向など、前日までに得られる情報と、当日出船してからの情報から判断し、可能性の高そうなポイントを選定してくれる。

キャプテンの経験と予測から導き出したポイントに到着したら、自分達はルアーを投げるか落とすかするだけの簡単な作業。

これで、その日の釣果が決まると言っても過言ではないほど、キャプテンの腕・判断によるところが大きいと実感しました!!


ベイト反応を見れる魚群探知機

ボートに設置された魚群探知機

オカッパリと大きく違うと言えば、ボートに搭載されている魚群探知機の存在。

釣りビジョンなんかを見ていると、よく『ピピピピッ!!』となっているシーンを見かけましたが、コレ本当にピピピピッ!!って鳴るんです!!(笑

オカッパリだと目視か波紋、手元に伝わる感触からしかベイトの存在は把握し辛い。一方、ボートであれば、ベイトの濃さや反応のあるレンジ、何なら魚種まで分かってしまうケースもあり、精度の高い情報が一気に増えます。

※まぁ、魚群探知機の反応が薄い場所でも、実際に投げてみると釣れるって事はあったので、絶対的存在という訳では無いものの、一つの指標としては心強い存在ですね。


短めのロッド

二本ならんだロッド(スピニングとベイトタックル)

今まで漠然と”ボートは短いロッド”程度に思っていましたが、実際にボートから釣りをしてみると、”取り回しが良い”という言葉の意味が良く分かります。

シーバスが居るであろうスポットの目の前まで連れて行ってもらえるので、オカッパリのような遠投は必要ない。※何なら十数メートル投げれれば成立する。

一方、ボートの船内という限られたスペースの中。しかも、ボートの流れるタイミングによっては、パッと回収してキャストし直す手返しの良さも必要になるので、やはりボート用のロッドは必須ですね。


揺れる船体

ボートの上でシーバスのフックを外す少年

オカッパリと断然違うのが、足場の安定といった部分。

やはり、ボートという特性上、自分が動けば多少揺れるし、風や波(曳き波を含む)で大きく揺れる事も。

オカッパリでも、テトラや岩の上など足場の悪い釣り場はありますが、不規則に揺れる事は滅多に無い。

キャストにしろ、釣れた魚のリリースにしろ、カバンのお茶を取りに行くにしろ、ボートの上で動けば大なり小なりの揺れがくるので、それらを計算に含め行動しないと危ないかと。


流れるタイミングを見計らう

流れが早い大型橋脚

これも意外と重要な要素で、オカッパリから橋脚を撃つボートを眺めていると、「ポイントの目の前なんだから釣れて当たり前だろう」なんて皮肉っぽく思えてましたが、実際にやってみると、これが思いのほか難しい。

潮目やベイトの波紋を見極め、ジックリとキャストできるオカッパリとは違い、ボートは常に流れていきます。橋脚やポイントの目の前まで行っても、良いスポット・良いコースを引けるのは一瞬だけ。なんていう事も。

更には、常に動くボートをコントロールしながら「今、ここを引け!!」という思いで操船してくれるキャプテンの意思を汲み取り、阿吽の呼吸でスポットに向けてルアーをキャストする。

オカッパリから見ていると、「釣れて当然!」なんて思っていたシチュエーションでも、ボートのポジションとタイミングを見計らう作業が必要で、ボーっと見ていたよりは難しい工程でした!!(笑


キャスト精度が重要

ボートと奥にスペースがある穴蔵

これは、オカッパリとの違いを痛感した項目!!

オカッパリでも橋脚や明暗といった狙い所はあるものの、そこまでシビアなキャスト精度・コントロールを求められるシチュエーションは少なく…。

一方、ボートシーバスでは”穴撃ち”と呼ばれる定番があり、奥まった閉鎖空間へルアーを送り込む必要がある。

基本的に、正面からクオーター気味のオーバーでしかキャストしないので、穴撃ちで使うようなアンダーが超絶苦手。※しかも、ロッドを振るとテニス肘がメッチャ痛い…(^_^;)

このキャストに関しては、オカッパリで猛特訓が必要です。


ピックアップバイトが多い

巨大な停泊船

これも、ボートに乗って気付いたのですが、ルアーを回収する直前の”ピックアップバイト”が本当に多い。※感覚的にはウェーディングに近いかも。

ルアーを一定速で巻いてきた際、ピックアップ直前に上昇する軌道がキモなのか、ボートのフチで反転するシーバスをチラホラ見かけます(食わせきれて無いだけなんですけどね)

また、リトリート中に”フっと抜いて一瞬落とす”からの巻き上げで食ってくるケースも多く、横だけの軌道よりも、上下の動きを取り入れる事でバイトの確率がグンと増える気がします。

※うちの長男君は、ピックアップバイトを”八の字”で食わせるらしいですが…。器用なヤツめ…(^_^;)

ボートシーバスならではのメリット

今度は、オカッパリには無い、ボートならではの良いところをリストアップ。

どれも個人の感想ですが、ボートにハマってしまう人の気持が十分理解できる項目ばかりなので、これまたストレートに書き残しておきます。

見切りの速さと電光石火のランガン

水しぶきを上げて進むボート

ボートシーバスならではの魅力と言えば、この項目を挙げたい!!

オカッパリでも”ラン&ガン”のワードを使いますが、ボートのそれは別次元といって良いほど電光石火。

ポイントに到着したら、魚探を掛け数投してみて、反応が無ければ即見切って次のポイントへ全力移動。オカッパリの場合、自転車にしろ車にしろ、移動時間が結構かかりますが、海の上は信号も渋滞も無いのでエリア移動もアっという間。

※移動のたびに撤収・準備の手間も無く、ボートのロッドホルダーから抜き差しすれば即釣り可能なのも良い!!

また、ランガンを繰り返す中で、魚が釣れたり反応の良いスポットがあれば、何度かボートを流し直して時間を掛けて釣る事も。なので、オカッパリと比べ、釣果を上げる濃度が圧倒的に高いです!!


魚が釣れる

シーバスを海にリリース

前項に起因する部分もありますが、やはり魚からのコンタクトは”雲泥の差”といって良いほど違いが出ます。

着いてる魚がフレッシュだからか、ストック量が多いのか、スイッチが入りやすいのか…。コレといった原因は特定できませんが、釣果を含め、ショートバイトやチェイスといった魚の反応が段違い!!

オカッパリと同じく、真冬のボートシーバスは厳しいらしく、キャプテンも1匹の価値が凄いと言ってましたが、ハイシーズンのボートシーバスは”ルアーを投げれば反応が出る”と思えるような濃密さでした。


明確な狙い所

ボートに立ち台船の際を釣る少年

これも、ボートシーバスの勝負が早い要因の一つですが、ポイントに到着した際、キャストでの狙い所がハッキリしている。

例えば、オカッパリであれば、潮目やベイトのざわつき、地形の変化している周辺など”探る”作業が中心になりますが、ボートの場合は停泊船など目に見えるポイントがあるので、キャストをいかに”寄せる”かに集中すれば良いだけ。

キャストにしても、ジギングにしても、寄せれれば食う確率が上がるし、離れれば下がる。凄い単純ですが、オカッパリと比べれば単純明快な原理です。


ジギングが面白い!!

コアマン・ゼッタイをくわえたシーバス

これも、ボートシーバスを始めて知った大きな収穫!!

随分前に、オカッパリの”岸ジギ”で遊ぶ事はありましたが、ボートでのジギングとはやはり別物。※岸ジギには岸ジギの面白さがありますけど。

何と言っても、水深があるのでジグを落とせる時間も長く、フォールで食ってくる当たりを拾うのがメチャクチャ楽しいっ!!

ここらで渡船を利用しない岸ジギの場合、3~5秒で着底し、どちらかと言えば巻き上げでの反応に期待する部分も大きいですが、ボートの場合はジックリとフォールの当たりに集中できる。

また、フォール中に出る当たりも本当に多く、何度も追い食いしてきたり、次のターンで食って来たりと、活性の上がった時は”ナンボでも釣れる”無敵状態。

今では、ジギング6~7・キャスティング4~3くらいの割合で、ジグを落としてる時間の方が多いかも?!


VJとゼッタイで釣れる!

ロッドにセットしたVJとゼッタイ

ハイシーズンの今だからこそ、大雑把に遊べる手法だと思いますが、基本的にキャスティングにはVJ、ジギングにはゼッタイをセットしておけば、この二種類で使いまわして遊ぶことが出来ました。

色々なシチュエーションを考え、ルアーを持ち込んでみたものの、実際に使ったのは冷音やレンジバイブなどのバイブレーション、後はジグのみといった感じでした。※ルアー交換も面倒なので、一度セットしたら使い回しが殆ど。

ただ、VJにセットしたアルカリシャッドはチョクチョク持っていかれてしまうので、交換用のストックは必要かと。

ボートシーバスならではのデメリット

釣り人であれば、ヨダレが出るほど魅力的な”魚が釣れる”というメリットがあるボートシーバスですが、個人的にピックアップしたデメリットもリストアップ。

※まぁ、こういった部分を踏まえても、魚からのコンタクトが増える魅力は、余りある物なんですけどね。正直、あの経験をすれば、こんな項目は気にならなくなります(笑

船酔いの可能性

アネロン

ボートシーバスで、唯一の懸念材料といえば”船酔い”が挙げられるかと。

実際、私も「船酔いしたら嫌だなぁ」という思いが強く、今まではボートどころか渡船にも乗らなかった生粋のオカッパラーなので、ボートシーバスで遊ぶ際のネガティブ要素はココだけ。

ただ、船酔いも考慮し、天候が安定している時に誘って頂けますし、ボートで回るのも比較的波の立ちにくい湾奥が中心。なので、釣行中に「リバースしたい!」と感じた事は無く、今のところは大丈夫そうです。

※さすがに、船上でFGノットを組み直した時は、若干「ん??」となりましたが、魚を掛けたらスっと消えていきました(笑

一応、事前にボートの日程が決まっている場合、”前日は早く寝て睡眠を取る”と”朝食にウィダインゼリーを軽く食べる”、そして”アネロンを飲んで出船する”。なんていう部分に気を遣っていますが…。

初めて乗せて頂いた時は、陸酔いというか、寝る時もフワつく感覚があったものの、回数を重ねるうちに殆ど無くなりました。


波しぶきをかぶる

波しぶきをかぶったボート

キャプテンからは、”濡れても良い服”と”濡れても良い靴”とアドバイスして頂きましたが、やはりタイミングによっては、水しぶきが掛かる事もあります。

まぁ、この項目に関しては、季節的にも気持ち良いくらいなので、特に気になりません。

※強いて言えば、偏光グラスに飛沫がかかるので、たまに拭きあげてクリアにする程度です。


フック等の消耗が激しい

アシストフックがハズレたゼッタイとプライヤー

魚からのコンタクトが多いからか、フック関連を始めとする消耗品の減り具合が一気に加速しました。(長男君と共有で使ってる道具もありますし)

未だにジグをロストしては無いものの、アシストフックが切れたり、フックが曲がったりと、とにかくフック回りの消耗が激しいですね。


落水の危険がある

釣りの落水体験から教わる必要な準備と安全対策

船酔いと並び、本当に気をつけたいのが”ボートからの落水”という事故。

少し前にも投稿しましたが、長男君は二回目のボートシーバスで海へ転落しました。その時は、ライジャケが膨張し、迅速な救助で事なきを得たものの、サーフの釣りでは起こり得ない事故です。※参考記事↓

数日前までランドセルを背負っていた子供が、水深のある海に投げ出される…。本当に怖かったと思いますし、助かって良かった。

ボートに乗る際の義務とはいえ、ライフジャケットの着用と使用点検、万が一の落水に備え、救助の手順やボートに戻る方法の事前確認が必要ですね。

チャーター料金が掛かる

私は、キャプテンに誘って頂いた際、お言葉に甘えて同行させて頂いていますが、一般のボートシーバスチャーター便に乗れば、相応の料金が発生します。

ボートシーバスは、一日や半日など色んなコースがあり料金も様々。通常であれば、これだけボートに乗れる事は無いので、本当にキャプテンに感謝です。

オカッパリとボートシーバスの使い分け

一口にシーバス釣りといっても、河川や湾奥などで遊ぶオカッパリと、ボートで港湾部を回る釣りでは、性質が違うように感じました。

それぞれの特徴と、利用の勘所をまとめてみたいと思います。

オカッパリの釣り

川で釣りをする子供

陸から釣りをするオカッパリの特徴は、明暗部や潮目など、キャストスポットを吟味し、同じ条件(立ち位置)のもと繰り返しトライできる。

シーバスが着いている場所や、ルアーを食わせる方法などを自分で考え、”どうすれば魚が釣れるか”というベースのような部分を伸ばすのに最適。

また、キャストの技術やルアーの動かし方を練習できるので、基本的な技術面を磨くのにも役立ちます。

ボートからの釣り

魚を掛けて曲がる釣り竿とタモを構える少年

ボートから釣りをする場合、何と言っても”魚を掛けてからのやり取り”を練習できるのが、大きな特徴になると思っています。

オカッパリでは、1回の釣行で数回あるかないかといった貴重な反応も、ボートに乗れば沢山経験する事ができる。魚を掛けたら、どうやってイナスのか、どうやって寄せるのか、どうやってタモ入れするのか。このあたりを濃密に練習可能。

とにかく、ハイシーズンのボートに1回乗れば、10や20できかないほど魚からのコンタクトが体験できる。

ショートバイト・ピックアップバイト・チェイスに追い食い。精神と時の部屋かと思うほど、1回のボートとオカッパリの反応数が違うので、魚を掛けた後を練習するならボートが激オシ!!

ただ、停泊船に寄せてキャストする、穴の奥にルアーを撃ち込むといった技術も必要になるので、オカッパリでキャスト技術や魚の着き所を習得しているほうが、より濃密な体験ができると思います。

ボートシーバス!オカッパリとの比較と特徴・まとめ

今回は、生粋のオカッパリ大好き人間が、ボートシーバス初心者となった際に感じた違いについて、思ったままに書き出してみました。

改めて思ったのは、やはり魚からのコンタクトが段違いという事と、オカッパリから眺めて思ってたほど、橋脚回りを撃つのはイージーでは無い事(ボートが常に動きますし、波の影響で体勢も変わるので…)

釣りとは別に…
海から見た神戸大橋と六甲アイランド

晴天のボートは、移動クルーズも最高ですね!!

それにしても、ボートの”精神と時の部屋”感は凄い物があり、一ヶ月前に人生初シーバスを釣った長男君は、2~3回目のボートでランカー(?)サイズを釣ってるし、釣果総数もエグいスピードで伸びているし…。

キャスト自体は、まだまだスカポンタヌキでも、これだけ魚を釣らせてもらえるボート…。恐ろしく贅沢な釣りですよね…。

文中で書いた通り、ボートの釣果はキャプテン次第といった部分もありますが、オカッパリで地力を鍛えて、ボートで経験値を加速させる。なんていう使い分けが出来ると、釣りが一層楽しくなると思います!!

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!

今回の投稿と同じ「釣り関連の話」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!

また、6月30日現在「シーバス釣り」には「 196件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。


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