根掛りのルアーロストゼロ記録が9年目に突入!!
今回は、根掛りとルアーロストのお話。
今年もあっという間に月日が経ち、気がつけば2021年も残り一ヶ月ちょっと。ただ、釣りに出掛けられる日は、殆ど無いのが少し寂しいところ。
昨年と比べ、釣行数は増えたものの、釣果は年々減ってきていたり。そんな状況ではございますが、毎年更新を続けている記録…。
根掛り由来のルアーロストゼロのまま、9年目を迎える事になりそうです!!
シーバスをバンバン釣り上げるでも無く、ランカーを釣った訳でも無いのですが、2013年から根掛りによるルアーロストは無しというのが、釣りをしているうえで地味に嬉しかったり誇らしかったり。
毎年のように書いているので、重複する部分は多いのですが、根掛りに関して思っている事等を書いてみます。
釣り人への風当たり
昨年書いた、冒頭のリンク先と同じような内容になってしまいますが、釣り人を取り巻く環境は年々厳しい方向へ変化してきています。
昭和や平成であれば、グレーでも利用できた釣り場が多くあったものの、現在は”釣り禁止”までの流れと動きが本当に早くなりました。
釣り禁止になる主な理由
- 路上での違法駐車
- ゴミの不法投棄
- 腐敗した釣り餌による悪臭
- 海中転落などによる事故
- 喧嘩や釣り人同士のトラブル
- 近隣住民の方々とのトラブル
こういった原因で、釣り禁止になるポイントが急激に増えています。
ただ、釣り人によるデメリットがこれだけあるのに対し、釣り人が要る事によるメリットは殆ど無い。釣りをしない人から見れば当然の結果かも知れません。
もし皆様が釣りを趣味とせず、ご自身の住んでいる家の前、または管理する施設の周辺でこういった事があれば、我慢して黙認するより、禁止にしてしまった方が嫌な思いをせずに済みますし…。
深刻化する釣りゴミ問題
釣り禁止への理由に”ゴミ”の問題を挙げましたが、これは空き缶や釣具のパッケージといった見えるゴミだけでは無く、水中に沈んだ”仕掛け”や”ルアー”も含まれていると思います。
実は、今年の釣行中「根掛りで切られたラインやルアーが極端に増えた」と感じました。※エサ釣りの仕掛けを含め。
自分の投げているルアーがスタックした際、根掛りの原因を引っ剥がし寄せてみると、こういった釣り人由来の仕掛けやルアーが本当に多い。
原因としては、釣り場に対して使用している仕掛けやルアーが合っていない、根回りでも気付かずズル引きして、スタックさせてしまうといった事になるかと。
実際、回収したルアーなどを見ていると「ここでこの重さを使うか?!」とビックリしたり、疑問に思うケースが殆どです。
多分、その場所の地形や特性を把握していなかったり、単純に技術・経験不足からくる根掛りですが、こういった”仕掛け”や”ルアー”も釣り人が出すゴミの一部となります。
ルアーや釣り糸の危険性
釣りをしている人からすれば、「根掛りか。仕方ない…」と新しい仕掛けを付け替えれば済む話しなのかも知れませんが、その仕掛けは海の中に残ったままに。
更には、コロナ禍での釣りブームが起因なのか、今年は根掛りしたルアーだけでは無く、手元で切られたラインが本当に多かった。
こんな感じで、自分の投げているルアーにラインが絡む事が多々あり、それを手繰り寄せると真新しいルアーが付いていたり。
これは、ルアーが根掛りした際、リール付近からラインを切ったからですが、この釣り糸・釣り針がどういった惨劇を起こすのか、改めて考えてみて欲しい…。
例えば、干満で露出する砂浜、子供が遊ぶゴロタ、マリンレジャーのエリア、漁船などの航路、野鳥が集まる干潟など…。釣り糸・釣り針が絡めば、釣り禁止どころか重大な事故に繋がる可能性もあります。
上記リンクの記事でも書いた通り、釣り糸の手元カットは本当に危険。
根掛りした場合でも、キッチリとラインシステムを結束出来ていれば回収できるケースが殆どですし、根掛りを避けるような釣り方も可能です。
なので、「引っかかってしまった!切らなくては!!」と慌ててラインを切らず、まずは様々な動画を参考に根掛りを外してみる。
それでも外れないのであれば、怪我やタックル破損の無いよう気をつけながら、ルアーを一直線に引っ張り回収を試みる。
この方法であれば、ショックリーダーの結び目、またはスナップの結束部分から切れるので、水中に残すゴミ(ライン)を最小限に留める事が可能です。
釣らない勇気が必要な時代へ
今まではDVDを買ったり、釣りビジョンを見たり、専門誌を買ったしなければ分からなかった事も、現在はYouTubeなどの動画を検索すれば、簡単に対象魚の釣り方を知る事が出来るようになりました。
一方、それらは『魚を釣る』という解説に特化しており、その部分だけを取り入れてしまうと、現在のような状況になってしまう。
例えば、根掛りに近いところで「ボトム」を引く釣り方があります。
寒い季節になると、水温の安定するボトム(底)付近でジッとしている魚を狙い、その周辺をズルズルと狙うシーズナルパターンもありますが、根の荒い場所でこれをやってしまうと一発で根掛り、水中にルアーを残してしまう事になる。
動画や解説書では、「人より釣るには、いかに厳しい場所を狙えるか」というテクニカルな部分にスポットが当てられていますが、そうした時代はそろそろ終わりにした方が良いように思います。
このまま、水中にラインやルアーといったゴミを残し続ければ、「人より釣る」どころか、釣りの出来る場所が無くなってしまう。
ここからは完全に個人の想いですが、時折「ダイソールアーを沢山買ったから、これで根掛りも怖くない」といった文を目にする事があります。
自分の中では、ダイソールアーでもメーカーのルアーでも、人それぞれで好きな物を使えば良いと思っていますが、「安いから根掛りしても良い」という思想には違和感を覚えます。
ボトムを厳しく攻めるために、ルアーロスト覚悟で釣りをする。
そういう構図になるなら、今後も次から次へと釣り場が無くなるでしょう…。
今までの「釣る」に特化した釣りでは無く、釣り場の状況よっては、釣ったつもりになって「投げない勇気」も必要な時代になってきていると感じています。
安いルアーだから財布は痛まなくても、釣り場は傷むのです。
根掛りで無くしてしまったルアーはゴミになるし、それが原因で怪我や事故が起きたら、釣りどころでは無くなってしまう…。
なので、釣るためには何でもする時代は終わり、釣果うんぬんよりも、自然の中で遊ばせてもらっている意識が重要になる頃合いかと。
根掛りのルアーロストゼロ・まとめ
記録更新の話しから、昨年と同じ「釣らない勇気」の内容になってしまいましたが、釣りを趣味として遊び続けるためには、本当に重要な意識になるかと。
近年報道されている「立入禁止」エリアへ侵入するのは論外としても、根掛りルアーで怪我人が出たり、手元カットの釣り糸で野鳥の命を奪えば、あっという間に釣り禁止になってしまいます。
初心者の方は、根掛りした場合でもルアーを回収できるように、ラインシステムを強固に組む練習をしたり、根掛り外しの動画を見て学んだり。
また、上級者の方々も「釣る」ために攻めるのでは無く、「釣り」のために守る釣りを楽しむ。
釣りをするからには、魚が釣れた方が嬉しいですし、そのために厳しいピンスポットを狙いたくなる気持ちは重々分かります。
飛距離を伸ばすために、細糸にミッドリーダーとショックリーダーを組み込み、他の人が届かないスポットを狙った時期もあります。
ただ、現在は釣り人を取り巻く環境も厳しくなり、このような状況が続けば「釣り」のできる場所が無くなってしまう。
根掛りと言えど、釣り場にゴミを残さない工夫や、「投げない・釣らない」勇気も必要になっている転換期だと思いますので、こういった部分にも気を配れるアングラーさんが増えればと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「釣り関連の話」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、11月28日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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