根掛りのルアーロストゼロ記録が8年目に突入!!
今回は、根掛りとルアーロストのお話。
近年は釣行回数も減り、遊びに行く場所はほぼ同じ。コロナの影響も有り、昨年の釣行時間は年間で7~8時間程度と、ほぼほぼ釣りをしていない…。
そんな状況ですが、唯一自分の中で誇らしいと思っている記録、”根掛り由来のルアーロストゼロ”のまま、8年目を迎える事ができました!!
ランカーやメーターオーバーの釣果でも無く、地味な記録なのかも知れませんが、2013年から根掛りによるルアーロストは無し。※ミスキャストの破損は有り。
旧ブログを含め、過去に何度も書いているテーマなので、重複したり当時とは違う事を書くかもしれませんが、”ルアーロスト”について、現在の思っている事を書いてみたいと思います。
※多分、文字ばかりの内容になりそうなので、予めご了承ください。
釣り人の意識改革が必要な時期に?!
まず最初に、根掛りを回避する術でも無く、スタックしたルアーの外し方でも無い、釣り人を取り巻く状況について個人的な想いを書いてみようかと。
旧ブログの頃から読んで下さっている方はご存知かも知れませんが…。
子供達が産まれる前までは、仕事が終われば釣りに行き、朝マズメまで徹夜して。仮眠を挟んで、デイゲームからの夕マズメ。なんていうスケジュールも珍しくないほど、釣りを中心に遊んでいました。
その頃から十数年経ちますが、社会情勢を含め、当時と現在では釣り人を取り巻く環境も転換期を迎えているように感じます。
釣り禁止エリアの急増
まず最初にハッとさせられるのが、ここ数年で”釣り禁止”となる場所が増えた事と、禁止になるまでの早さ。
釣り場が使えなくなる要因として、”安全性の問題”・”人のトラブル”・”ゴミ問題”・”違法駐車”・”不法侵入”など、様々な理由が挙げられますが、SNS等の普及により、そういった負の面は一気に拡散しますし、看過できない世の中になりました。
近隣住民や漁港の方とトラブった、放置された釣り由来のゴミや空き缶に吸い殻、道路を塞ぐような違法駐車の列…。
正直なところ、こういった情報を目にするたび、釣り禁止になって当然だろうと思ってしまいますし、一般の人が見て「けしからん!」と思う事案は、ニュースやSNSを通じ一気に広がります。
例えば、立入禁止の柵を乗り超え、不法侵入する釣り人の姿がニュースで取り上げられれば、それが一部の人であっても、釣り人全体がそうであるように思われてしまう。
※一方で、釣り場を残す・保全するために、定期的な清掃活動を行っている方々にスポットが当たらないのが本当に残念。
ここから先は別のテーマになってしまうので割愛しますが、そんな一部のマナー違反の釣り人のために、その釣り場を大切に想っている人は、やりきれない歯がゆい気持ちになるのでしょう…。※マナーに関しては、釣りに限った話では無いのですが…。
研ぎ澄ませる釣りから保全する釣りへ
ここからが本題ですが、釣り人を取り巻く環境が厳しくなった(正常化した)昨今、今まで”魚を釣る”ために集中していたベクトルを、”釣り場や文化を守る”方向へ向ける時期が来たように感じています。
前項で書いた、他の釣り人のマナーを思い通りに改善するのは不可能ですが、自身の釣りを”環境に優しくする”事は出来るのではないかと。
その代表的な項目として、今回の”根掛り”や”ルアーロスト”など、釣り場へ残してしまう”ゴミ”も挙げられると思っています。
例えば、数年前から流行りだした、ラインは細ければ細い方が良いといった風潮。
当時、私も色々と試していたので、細糸を使った事がありますし、そこから得られるメリットがある事も分かります。
確かに、”魚を釣る”事だけに重きを置けば、使用するタックル・未開の釣り場など様々なメリットを追求し、自分の感覚を研いで釣り上げた一匹は、もの凄い価値があるのは分かります。
ただ、一方でデメリットもある。
ラインに関して言えば、もう少し太い糸を使っていれば、フックを曲げて外す事が出来たスタックも、細糸が故に結び目がプチンと切れ、ラインやルアーを水中に残してしまう。
釣り人からすれば、「細いラインだから仕方ないか…」「ルアーの出費が…」と、リーダーを組み直して釣りを再開すれば済む事案かも知れませんが、もしその場所が干潮でムキ出しになるゴロタだったら??
更には、昼間に潮が動く気候の良いゴールデンウィークなら、波打ち際で遊んだり、ゴロタで生き物探しをする子供達が沢山居たり…。
または、係留されている船と護岸の厳しい隙間を狙ったものの、ミスキャストになってロープへルアーを引掛け残してしまう…。
もし、それで釣れれば「こんな厳しい条件・セッティングで釣った!」と喜びも倍増するでしょうが、万が一失敗しルアーを残してしまった場合、釣り人が帰った後にどういった事故が起こってしまうのか。
コロナをきっかけに、マナー・モラルが厳しく問いただされる現在。こういった部分まで”想像する力と配慮”が求められる、時代への転換期が今だと思います。
研ぎ澄ます美学ではなく守る美学
前項まで長々と書きましたが、実際のところ”魚を釣る”のであれば、他の釣り人と違う事・違う場所というのがセオリー。
例えば、先程の係留ロープの話しではありませんが、厳しいコースへルアーを送り込み、ここしか無いピンで食わせた!これが、今まで釣り業界が推し進めてきた、”釣果を得る”ため神経を研ぎ澄ませて釣る難しい方法。
ただ、こういったやり方は、既に時代に合わなくなってきているように思います。
極端な話し、そのやり方でキャストを決めれる技術を持った人がやれば、ノントラブルでスポットへ入れられるのかも知れませんが、初心者さんが見様見真似で投げ込めば、係留ロープのルアーが掌に刺さるといった事故に繋がる。
そういう事案が増えれば、実際問題どういった事が起こるのか。答えは明快で”釣り禁止”や”傷害事件”といった問題に発展します。
なので、”釣果の為にギリギリを攻める”時代はそろそろ終焉にし、”釣り文化を守れる”形態に移行する時期に差し掛かっていると思います。
心のマージンを持った釣行
先程も書いた通り、ゴミを捨てて帰る・不法侵入する釣り人に注意をするのは勇気が要りますし、大きなトラブルに繋がる可能性もあるので難しいですが、自身の釣行は気軽に変える事が出来ると思います。
例えば、無理なコースにキャストをしない、ボトムを擦り過ぎない、魚を掛けてからランディングまでの事を考え立ち位置を決めるなど。
今までであれば、”踏み込んで釣果を得ていた”勇気を、”踏み止まって無理をしない”勇気に変え、”釣り人以外の方が気持ち良く過ごせるエリア”を作れるように。
とは言え、ボトム周りは釣果を左右する事もありますし、釣りに出掛けるからには魚を釣りたい。なので、今回のテーマとなっていた”根掛り”を避けるようなボトム探知で遊ぶのも一興かと。
過去に書いた記事と、6年前に書いた旧ブログの記事ですが、同じボトムを釣る場合でも、釣り人側の意識一つで避けられる根掛りはあるかと。
一方、ボトム周りに拘らず、ちょっとした変化を見つけ、リスクの少ない釣り場を探すのも良いと思います。
こちらも過去記事にはなりますが、魚が着きそうな場所・要素をリストアップした釣り場ガイドのような物なので、これらを見ながら近隣の釣り場となりそうな場所を探すのも面白い。
釣果を追い求め厳しく攻める尖った釣りでは無く、あえて踏み込まず”心にゆとりを持った状態”で、安全に釣りをする事が大切になるのでは無いでしょうか。
根掛りのルアーロストゼロ記録更新!まとめ
今回は、根掛りによるルアーロストを7年間しなかったという話しから、根掛り回避なんかの話題を書こうと思ったものの、大きく脱線してしまいました。
ただ、言いたかった事は同じで、根掛りはすれど”海(自分の場合はゴロタ)にルアーを残さなかった”というのは、本当に嬉しい記録ですし、これからの釣りでは重要になってくるような気がしています。
※釣り場に落ちているゴミを、拾って下さるアングラーさんも多いのですが…。
例えば、万が一根掛りでラインブレイクした場合、一般の方々からは残されたルアーもゴミと同意になってしまいます。
子供達と一緒に、ローラースライダーや凧揚げをして遊ぶ”今津浜公園”の砂浜も、日中はこれだけの人で賑わう事があります。
夜中に一人で釣りをしていて、根掛りで何気にルアーを残してしまった翌日。このような状態で、水遊びをしている男の子の足にフックが刺さってしまえば、楽しい時間が一瞬で終わり、病院直行の大事故になる可能性も。
もし、自分が釣りをしない人間だったら…。
子供と一緒に浜で遊んでいた際、転んだ子供の手にルアーのフックが深く刺さり、どうしても抜けないので緊急病院へ直行。傷口を切開し、ルアー針を取り出す。
こんな事が起これば、浜を管理している沖地区管理事務所へ怒りの抗議を入れ、浜一帯での釣りを禁止にしてもらうよう訴える事も考えられます。
そうなれば、怪我をされた方・釣り人にとってもマイナスにしかならない。
地元ではルアーホイホイでお馴染みの場所。夜間に照明が灯るので投げたくなる気持ちは分かりますが、ここのフェンスに引っ掛けてしまうキャスト精度なら、無理をして厳しいコースには投げない勇気も必要かと。
跳ね橋の場合はフェンスで済みますが、橋や照明の近くにある電線にルアーがぶら下がっている光景も見かけますし、万が一歩行者が居たら…。そして、係留ロープにルアーを残してしまったのなら本当に危ない。
更には、変な場所からラインを切ってしまったのであれば、野鳥に絡んで生命や体の一部を奪う事にも繋がってしまう…。
長々と書いたので、本当に伝えたい事がボヤけてしまいましたが、そろそろ”釣果”にだけ焦点を当て突き進むのでは無く、釣り場を”釣り場”として保全しながら楽しむ工夫が必要になる時代となったような気がします。
なので、ピーキーな細糸を使うのでは無く、根掛りしても回収できる余裕を持たせる。結束部分に強度を持たせるようノットの練習をする。※ちなみに、ノットに関しては、下記記事を参考がてらチェックしてみて下さい。
同じボトムを探るにしても、ボーっとしながらズリズリ引くのでは無く、ロッド角やラインテンションを変えながら、ルアーをフワリと操作してみる。
魚が居るだろうと思っても、キャスト精度が必要なスポット・掛けてからランディングまでにラインブレイクの可能性がある場所からは、厳しいコースを攻めるのでは無く”投げない勇気”で無理をしない。
※何なら、心の中で1匹追加カウントしても良いくらいの余裕を持って。
ここ数年、実釣の最前線から一歩二歩下がっていますが、その位置から見ると、釣り人を取り巻く環境が激変しているのが良く分かります。
更には、『自粛警察』や『マスク警察』といったワードが登場するほど、コロナ禍にあって他の人のモラルやマナーが看過できない状況になっている。これは、一般の方から見た釣り人も同じだと思います。
※正直なところ、最近話題にあがっていた芦屋浜のベランダも、ベランダからは餌の腐った酸っぱい臭いは漂う、夏になれば害虫が湧く、夜中でも騒ぐ、路駐も増える…。となれば、釣り禁止の意見が出て当然かと。
頑張って4~6千万円も払って購入したマイホームなのに、他から来た釣り人で環境が悪くなるなら、禁止にしてくれってのが地域の方の本音だと思います。
ただ、”釣り”という趣味で遊んでいる限り、大なり小なり生き物を傷つけてしまっているのも事実ですが、そういった部分をひっくるめて、釣りのスタイルを見直しても良い時期なのかと。
今までは、厳しい条件で釣れば気持ち良いし、格好良い・上手いといった風潮があったものの、まずは釣り場の保全や他の方への配慮へ舵を切る。といった意識改革も必要になってきているように感じます。
文中でも書いた通り、他の釣り人へマナーの啓発は難しいと思いますが、まずは一般の方とトラブルが無く共存できるよう、自分ができる工夫をするのが大切ではないでしょうか。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「釣り関連の話」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、11月28日現在「シーバス釣り」には「 201件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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