コードレス掃除機トルネオVを二年間使った感想!!
今回は、コードレス式の掃除機について。
10年近く使っていた掃除機が壊れ、3~4年前に紙パック式の掃除機(コード有りのキャニスター型)を購入。初使用では、スイスイと自ら進む自走式のヘッドに感動。
その際、掃除直後にも関わらず、結構なゴミを吸い取ったのを覚えています。
これと言った不満も無く、上記の掃除機を使っていたものの、三階建てに引っ越す事になり、コードレスの方が便利かと思い新調。
同じメーカーの、東芝コードレス『トルネオV』を二年ほど使ってみたので、実際の使用感やメリット・デメリット等をレビューしてみたいと思います。
コードレス掃除機トルネオVについて
まず最初に、購入した『トルネオV(VC-CL1400)』についてですが、スティックタイプのサイクロン式コードレスクリーナー。
※2017年に発売され、2020年現在は生産終了品となっています。
今まで使っていた掃除機(東芝・VC-PG313)と同じく自走式ですが、新開発された『ラクトルパワーヘッド』を搭載し、3つの気流で吸引力の持続をする『バーティカルトルネードシステム』仕様との事。
当時、付属パーツ一式がセットになっている『VC-CL1400』と、ふとん用ブラシやエアブローノズルが省かれた『VC-CL400』の、二種類のラインナップが有りました。
一応、布団を干す機会が少ないので専用ブラシと、駐車場の掃除に使えそうなエアブローの付いている、VC-CL1400のセットを購入。
普段使用するのは、本体とヘッド・充電器程度ですが、ふとんブラシやエアブロー、各種アタッチメントノズルが付属。
壁掛け用のホルダーが入っていたものの、ビスを打つのが嫌だったので、とりあえずは床に置いて充電しています。
充電を始め、5~6時間でフルチャージといったイメージ。
掃除機の本体や延長管、ヘッドを組み合わせた重量が2kg弱という事なので、実際に持つとさほど重さは感じません。
トルネオV(コードレス掃除機)を使うメリット
基本的に、掃除機は私の担当なので、約二年に渡りトルネオVコードレスを使用。その中で感じた一番のメリットしては、やはりコードからの解放が挙げられるかと。
コードレス掃除機全てに言える事ですが、紙パック式(コード有りのキャニスター型)と比べれば、自由に動き回れるのは最大のアドバンテージ。
各フロアを掃除する際は気にならないのですが、我が家は三階建てなので、コードが微妙に足りなくなる階段や廊下は、コンセントの差し替え往復が本当に面倒。
また、キャニスター型の時は、コードの張り具合や通るコースによって、巾木に当たったり、コーナー部分のクロスを破いたり…。
コードの長さやキャスターの角度により、家の破損もあったりしましたが、コードレスの場合は殆ど気にせず動く事が出来ます。
次に、トルネオVに焦点を当てたメリットとしては、何と言っても自走式の「ラクトルパワーヘッド」だと思います。
スイッチを入れ、ヘッド部が床に接地すると、スルスルスル~っと前に進んで行くので、力を入れる必要が無く本当に楽ちん。
また、床からヘッドを浮かせる事により、自動で運転を一時停止してくれるので、ちょっとした移動の際は便利です。更には…。
吸引のバーティカルトルネードシステムによる効果か、掃除が終わってゴミポットを確認すると、上記写真のような状態で丸く固まってくれるので、吸い取ったゴミを散らす事無く捨てる事が出来ます。
一方で、付属のアタッチメント『ふとん用ブラシ』に取り換えて使えば、布団に掃除機をかける事ができます。
ふとんブラシに関しては、今まで使っていたVC-PG313にも付属していましたが、空気の逃げ道が多かったので、ヘッド部分の形状や効率はコチラの方が良さそうです。
また、このブラシを使って布団を掃除すると、髪の毛や小さなゴミ、細かな埃などがゴッソリ取れるので驚きます。※定期的に掃除したくなる。
一時期話題になっていた『レイコップ』の購入も検討していましたが、当面はこの仕様で代用してみようかと。
トルネオVを使って感じたデメリット
前項のように、メリットだけであれば最高なんですが、残念ながら使い勝手が悪くなるデメリットもあったり…。
その中でも、最大のデメリットとして挙げられるは、コードレス掃除機の宿命とも言える稼働時間の短さ。
公式サイトで確認すると、連続運転時間は標準で約20~25分間、おまかせで約8~20分間、強で約8分間との事。
実際に使った感覚で言うと、標準コースではゴミを吸い残す事が多々有り、コード有りのキャニスター型と同等の吸引力を求めるなら『強』での運転となりますが、その場合ワンフロアの掃除が終わる前に充電が切れてしまう。
これが結構致命的なデメリットで、電池の事を考えゴミの有無に合わせて吸引力を調整する『標準コース』で掃除をするものの、コード有りのキャニスター型であればシュッと吸い取れるようなゴミを吸い残す。
子供達が食べこぼしているような、小さめの駄菓子のガムでも、吸い取る事ができずいつまで経ってもコロコロ転がっている状態。
一応、ゴミセンサーが反応して、吸引力をアップしてくれるものの、それでも「掃除機をかけたのにゴミが落ちてるなぁ」という状況もしばしば。
また、充電に関する追加のデメリットとして、充電切れのランプが点滅してから、数秒~数十秒くらいで突然動かなくなるので、せめて点滅を数分前に早めるか、電池残量が見えるゲージなどを配備してくれると助かるのに…。
次のデメリットとして挙げられるのが、小まめなメンテナンスが必要になるという事。やはり、掃除毎にゴミを捨てるのも面倒なのですが、ある程度使用すると、ゴミポットや吸排気フィルターの掃除が必要不可欠。
ゴミポットやフィルターが綺麗な状態であれば、前項のように吸い取ったゴミが丸く纏まるのですが…。
しばらくメンテナンスをしなかったり、ゴミ捨てを忘れると、ポット内でゴミが散乱していたり、吸気口に髪の毛が絡みついていたりで辛い事に…。
フィルター類を水洗いした後は、綺麗に丸まってくれるのですが、汚れた状態で掃除をすると、ゴミ捨て時に大量の埃が舞います。
また、パワーヘッドのメンテナンスも面倒で、ブラシは取り外して水洗い出来るものの、ローラー部分に髪の毛が絡みつき、ピンセットやカッターを使い取り除く必要があったり。
そして、個人的に気になるマイナス点が、メリットの部分でもリストアップした、パワーヘッドを浮かせると運転を一時停止する『節電ストップ機能』の存在。
確かに、ちょっとした移動時など、いちいち電源を操作しなくて済むので便利なのですが、家具と壁の間にある隙間や窓サッシの枠など、ヘッドが少し浮いてしまうようなシーンで運転がストップしてしまう。
パワーヘッドを取り外し、ブラシに付け替えれば掃除は出来るものの、普通の掃除機であれば吸引力に任せて吸えるようなスポットで手が止まる。
普段手の回らない部分を大掃除するのであれば、特に気にはならないのですが、これが毎回になると若干のストレスになります。
コードレス掃除機のメンテナンスについて
掃除をした後は、ダストカップに溜まったゴミを捨てるのですが、吸引力を維持するため、フィルター類の定期的なメンテナンスが必要になります。
工程自体は難しく無く、3~5分程度あれば簡単に終わる作業。個人的には、ダストカップ周りに細かな埃が溜まったタイミングで実施しています。
まず最初に、絡みついている埃や髪の毛を除去し、ダストカップや吸気口・フィルター類をバラします。
次に、それぞれのパーツを水洗い。
透明のダストカップや、トルネードシステムの埃の溜まっている部分は、歯ブラシ等を使い軽く擦ると、細かな部分まで綺麗になります。
基本的にはジャブジャブ洗って問題無いのですが、上記のフィルター部分は細かな汚れが溜まりやすいので、念入りに洗っておきます。
メンテナンス時の唯一の注意点として、このフィルターを洗い終わった後は、上下に振って水気を飛ばしておく事。
※フィルターに水分の残ったまま掃除機を始動させると、故障の原因になります。
後は、水気をきって風通しの良い場所で陰干し。
半日ほどで乾きますが、組み上げる際に水分が残っていないかチェックし、乾燥状態を確認してから掃除機を始動させて下さい。
コードレス掃除機トルネオVを二年間使った感想!まとめ
今回は、東芝(TOSHIBA)『トルネオV コードレス(VC-CL1400)』のレビューを含め、コードレスクリーナーのメリット・デメリットについて書いてみました。
コードレスにしても、コード有りのキャニスター型にしても、それぞれ一長一短があり選択に悩む部分ですが、VC-CL1400のメリットをまとめてみると…。
トルネオVのメリット
- 自由に動ける
- 巾木や壁紙の破損が少ない
- コンセントの差替えが無い
- 自走式のパワーヘッド
- 運転を自動で一時停止
- ゴミが丸く圧縮される
- アタッチメントが豊富
コードレス共通のメリット以外では、やはり自走式のパワーヘッドと、ヘッドを浮かせる事による運転の一時停止が強みかと。
自走式ヘッドのおかげで、掃除をしている最中も軽く扱う事ができますし、ちょっとした移動の際は勝手に一時停止機能が働くので便利です。一方、デメリットをリストアップすると…。
トルネオVのデメリット
- 稼働時間が短い
- 充電が突然切れる
- 標準モードでは吸引力が弱い
- 掃除毎にゴミを捨てる必要がある
- 定期的に水洗いしてメンテナンスが必要
- 一時停止機能が働き吸えないスポットがある
- ヘッドに髪の毛が詰まる
デメリットに関しては、コードレスであるが故の要素が多く、稼働時間と吸引力のリンク・小まめなゴミ捨てとメンテナンスは各社共通かと。
メンテナンスに関しては、何とか対応できるものの、コードレス掃除機を選ぶ時は稼働時間と吸引力の部分に注意が必要。
この辺りの部分が気になり、ダイソンのコードレスも借りてみましたが結果は同じ。稼働時間を長くしようとすれば吸引力に不満が出て、気持ち良く吸おうとすればアっという間に充電が切れてしまう。
なので、我が家では日常的な掃除をコードレスで行い、少し丁寧に掃除をしたい場合はコード有りのキャニスター型を使う、二台体制を取っています。※正直なところ、コード有りのキャニスター型を手放さなくて良かったと思っていたり。
コードの無いメリットは多少スポイルされてしまいますが、最大の吸引力で掃除を終える事のできる部屋(ワンルームなど)であれば、文句なしに大活躍するのかも知れませんね。
現状では、『強い吸引力=充電切れが早く短時間稼働』といった図式が、コードレス掃除機のネックになっているかと。最大吸引力で、1時間ほど稼働できるコードレスがあれば、間違いなく購入するのですが…。
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