クロスバイクのチャイルドシート『HAMAX キス』の取付けと使用レビュー!!
- 投稿日2018.10.18
今回は、クロスバイクに設置するチャイルドシートについて。
クロスバイクの購入をキッカケに書き始めた「自転車シリーズ」ですが、購入する車種を選ぶ際、太めのタイヤにこだわったのは、チャイルドシートを取付けて使ってみたいという想いと構想があったから。
子供を乗せる仕様で作られている電動自転車やママチャリは、重心が低くなっていたり・対応するチャイルドシートも豊富だったりと選択肢は多岐にわたるものの、スポーツタイプの自転車は目的が違うので、そういった部分が省かれています。
ただ、実際に生活していると、幼稚園の送迎や近隣への買い物など、子供を乗せて自転車移動したいシーンが多々あったり…。
そうなってくると、スポーツバイクを諦め、ママチャリで我慢するのが無難なのかもしれませんが、一方で自転車に乗る楽しみが無くなってしまいます。そんな葛藤のなか、クロスバイクにも設置できるチャイルドシートを発見!!
思い切って購入してみました!!
今回は、クロスバイクやロードバイクといった、スポーツタイプの自転車にも設置出来るチャイルドシート、「HAMAX(ハマックス)キス」というアイテムについて、取り付け方法やレビューを書いてみたいと思います。
チャイルドシート『HAMAX キス』を購入!!
まず最初に、ロードバイクやクロスバイクといった、スポーツタイプの自転車に設置できるチャイルドシートについてですが、販売されている(購入できる)種類も少なく、海外メーカーの製品が殆ど。
今回購入したシートチューブに設置する「HAMAXシリーズ」か、トップチューブに設置する「カンガルーキャリア」。シートチューブ用・トップチューブ用と、前後のラインナップがある「スーリーライドアロング」辺りが代表的な感じ。
更には、その利用についても、賛否両論あって判断に迷いましたが、実際に設置してみてダメだと思えば使用を諦めようと思い、最終的に頭部までガードのある後ろ乗せ「HAMAX キス」を選んで購入してみました。
かなり大きな箱で届いたので、パーツ量が多いのかと思いきや、外箱は無くダンボールの中に直接梱包されていました。
箱の中には本体しか入って無かったので、他のパーツは入れ忘れ?と思いましたが、背面から裏面にかけて組み込まれているようで、裏面にあるロックピン(赤色矢印)を解除すると、コンパクトに収納されていた各パーツを取り外せました。
HAMAX キスの組み立てと設置方法
説明書を一通り読んだ後、まずは各部パーツが揃っているかを確認し、実際に取付けを始めます。唯一使用する工具、六角レンチも同梱されていますので、基本的に特別な工具は必要ありませんが、インパクトレンチの六角ビットがあれば楽かと。
HAMAX キス主要パーツの確認
前項でも書いた通り、チャイルドシートの本体に各部パーツが組み込まれており、ロックピンを外す事により、それぞれのパーツを取り外す事が出来ます。
基本的な構成としては、シートのある本体・シートを支えるシャフト・シャフトを差し込むブラケット・巻き込み防止ガードといった感じ。
シャフトからブラケットを取り外すと、緑色のポッチが引っ込み、シャフト解除の目印になります。※シャフトを差し込むと、このポッチが飛び出てくるので分かりやすいです!!
1.シャフトとシートを仮止め
まず最初に、各部パーツを取り外す為に解除したロックピンを戻し、チャイルドシート本体とシャフト部分を仮止めします。
位置調整などは後で行いますので、まずはロックピンを差し込み、レバーの向きを変え固定します。
2.シートチューブにブラケットを固定
次に、シャフトを入れ込むためのブラケットを、自転車のシートチューブに設置します。※シートチューブは、サドルにくっついている棒では無く、その下にある自転車本体(フレーム)部分の事です。サドル部分に取付けないよう注意!!
ゴムで出来たストッパーのような物を、ブランケットのパーツで挟み込み、ボルトを締めて固定するといった構造になっています。
この作業を行う際、設置位置で始めてしまうとボルトの固定が面倒になるので、まずは作業をしやすい方向で仮止めし、固定位置に動かしてから締め込む方が楽かと。
これと言って難しい事は無く、5分もあれば取付けできますが、同じ手法で作業される場合、強く仮止めしてしまうと、正位置に動かす際ストッパーがズレてしまうので、ブラケットがズリ落ちない程度の締め具合がよろしいかと。
3.チャイルドシートを設置する
ブラケットの取付けが終われば、チャイルドシート本体を設置します。この作業に関しても難しい事は無く、二本のシャフトをブラケットの穴に差し込めば完了。
シャフトを差し込む事により、緑色のポッッチが飛び出し固定されます。※チャイルドシートを取り外す際は、ブラケットに灰色部分を押し込み、シャフトを引っ張ると抜ける構造になっています。(少しだけ力が必要です)
4.チャイルドシートの位置調整と安全確認
後は、設置する自転車に対し、チャイルドシートの位置調整を行いますが、安全に関わる工程なので、コチラに関しては説明書をよく読みながら、指定範囲内に収まっているかを確認しつつ、ロックピンを固定して下さい。
写真では若干分かりにくいのですが、説明書に記載された通り、チャイルドシートの目印とタイヤシャフトが範囲内に収まりました。
5.巻き込み防止を取付ける
最後の取り付け工程は、足置き位置の調整と巻き込み防止ガードの取り付けです。足置きのポジションに関しては、実際に使用してみて、お子様のニーズに合わせ微調整しても良いかと。
工具を使う訳では無く、差し込むだけの簡単作業なので、とりあえずザクッとした感覚で設置しておきました。
巻き込み防止ガードに関しては、写真のような状態からググッと押し込み、カチッと固定されるように設置します。
これにて、HAMAXキスの取り付け工程は終了です!!
※巻き込み防止ガードは意外と柔らかく、チャイルドシートを設置する際、フレームの内側に入り込むケースも多いので、タイヤと干渉していないか注意して下さい。
HAMAX キスを使った感想!!
実際に使うまでは、こんな細いシャフトで支えられるのか不安な部分もありましたが、いざ子供を乗せて走り出すと、しっかりと固定されていて安定している様子で、タプンタプンと上下に揺れるような事はありませんでした。
更には、シャフトによって多少の衝撃が和らぐからか、次男君に乗り心地を尋ねてみると、「ママの自転車(シティーサイクル+子供乗せ仕様)よりも気持ち良い!!」との事。
チャイルドシートを取付けて以来、幼稚園のお迎えをはじめ、買い物に出掛けたりサイクリングロードを走ったりしていますが、これと言ってトラブルは無く快適その物。※普段は取り外してあります。
後ろを走っている長男君から見ても、チャイルドシートがたわんだり曲がり過ぎたりせず、不安になる要素は無いとの事。
唯一気になる点があるとすれば、子供の体を固定するシートベルトの解除が若干固く、取り外しにコツが要る感じでしたが…。
使用回数が増えるたび気にならなくなりました。※初めて使う際、お子様を乗せる前にシートベルトの脱着を試した方が良いかも…。
HAMAX キスの脱着について!!
このチャイルドシートを選んだ理由の一つとして、手軽に脱着出来るというメリットが挙げられます。シティーサイクルやママチャリに設置するチャイルドシートの場合、基本的には着けっぱなしで、取り外すには工具が必要な場合が殆ど。
子供を乗せて走るからと割り切れれば良いのですが、クロスバイクという性質上、一人でアクティブに乗りたい事も多いかと。
そんな時、このHAMAXキスであれば、ブラケットのボタンを押し込み、シャフトを引き抜くだけでシート部分を取り外す事が可能。
こんな具合に、出先で取り外す事は滅多に無いかと思いますが、それだけ簡単に脱着する事ができます。※所要時間は1~2分程度。
チャイルドシートを取り外す際、ブラケット(灰色ボタン)の押し込み具合によって、シャフトの抜けにくい時があるものの、キチっと奥まで押し込んであげればロックを解除できます。この手軽さが、HAMAXキス最大のメリットですね!!
HAMAX キスの注意点について!!
乗っている本人も気に入り、色んな人に「格好良い!!」と言って頂けるHAMAXキスですが、使用上の注意点が幾つかあります。
まず最初に、チャイルドシートを取付ける自転車のスタンドに関してですが、子供を乗せる際、サイドスタンドは転倒の可能性が高くなるので、子供乗せ用の両立スタンドかセンタースタンドの方が安心出来るかと…。
ただ、クロスバイクなので、思い通りのスタンドが装着できないケースが…。
我が家の自転車も、サイドスタンド以外は取付け出来ず、チャイルドシートを諦めようかと考えましたが、色々と相談させて頂いたところ、クロスバイクは軽いので、センタースタンドを取付けても子供を乗せれば上下にバランスを崩す可能性が高い…。
なので、まず最初に自分が自転車に跨がり、両足をついた状態で子供を抱え上げ、チャイルドシートに座らせる。といった方法で対処しました。
次に、最大の注意点として挙げられるのが、チャイルドシートを取付けている事により、自転車に乗る際のポジションに工夫が必要になる事。
要は、シティーサイクルやママチャリとは違い、クロスバイクにはトップチューブがあるので、足を跳ね上げるようにして跨がりますが、チャイルドシートには高さがあり、いつもの感覚で足を上げると引っ掛かってしまう。
体が柔らかい方なら、普段通りの動作で乗れるのかもしれませんが、私はアームレストに足が当たって無理でした。
※体が柔らかい方でも、自転車のフレーム形状によっては、先にお子様を座らせてしまうと、チャイルドシート(アームレスト)は超える事が出来ても、お子様を蹴ってしまう可能性が高いかも知れません。
これらの注意点を踏まえ、自転車の乗降にだけ気を配っています。一応、我が家の手順としましては…。
自転車に乗る際
1.自転車を傾ける
2.トップチューブの上から足を通す
3.両足をついて自転車を支える
4.子供を抱えてチャイルドシートに座らせる
5.シートベルトをして出発。
自転車を降りる際
1.両足をついて自転車を支える
2.シートベルトを外す
3.子供を抱えてチャイルドシートから降ろす
4.自転車を傾ける
5.トップチューブの上から足を抜く
といった感じ。自転車に跨る際も、車体を傾ける必要があるので、自転車のスタンドを取り替えるよりも、自分の足をスタンド代わりにして踏ん張り、子供の乗降をする方が結果的には良かったかと。
HAMAX キスの取付けと使用レビュー!まとめ
実は、子供達とサイクリングロードを走る際、長男君は自転車があるので問題無いのですが、次男君は足が届かずストライダーで参加。当然の如く遅れてしまい、泣いてる事が多く可哀想だったので、HAMAXキスの購入はビンゴでした。
更には、幼稚園まで徒歩圏内に住んでいるものの、微妙に時間が掛かるので少しだけ面倒だったところ、自転車を使えるようになったので快適!!
一方、二本のシャフトだけでシートを支えるため、乗っている最中に曲がったりしないかと、耐久性だけが唯一の気がかりでしたが、Twitterのフォロワー「ヒモユキ」さんも同タイプに乗られていたらしく、数年間の使用でも問題無かったとの事。
実際に利用されていた方の意見が聞けると、本当に助かりますね!!
チャイルドシートを設置して初めて試乗した際、ずっと気になっていた部分だけに不安が解消されました。
一安心!!
保育所生活5年+α使い倒しましたが、本体は問題なく使えて耐久性もある旨、記事に付け加えてください!ベルトはたぶん要交換になりますけど。7年前ですが、うちはこんな感じでした。 pic.twitter.com/w9lH3eCl1H
— ヒモユキ@fam-fishing.com (@himoyuki) 2018年7月1日
我が家の場合、黒と赤の配色が気に入りHAMAXキスを選びましたが、スペックを見ていると冒頭でリストに挙げた「Thule RideAlong」も良さそうですね。
前項でも書きましたが、乗降の際はトップチューブを跨ぐため、結構な角度で自転車を斜めにする必要があり、車体の高さと同等のスペースが必要になりますが、数日使えば直ぐに慣れるかと。
兎にも角にも、これに乗るたび次男君は大喜びですし、新たに自分用のママチャリ(パパチャリ?)を購入する事も無く、クロスバイクの楽しみを諦める事も無く。ニーズに合ったチャイルドシートを見つける事が出来て良かったです!!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!!
今回の投稿と同じ「自転車関連」にある前後の記事は、下記のようになっております。お時間がある時にでもチェックして頂けると嬉しいです!!
また、11月27日現在「ライフ」には「 98件」の投稿があります。カテゴリー内での人気記事や、ブログの最新記事リストも記載しておきますので、宜しければ合わせてご覧くださいませ。
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いまだかつて、こんなに詳しいクロスバイク用チャイルドシートのインプレ記事があったであろうか(いや、無い。反語)
マジで参考になりました!
自分のクロスバイクはタイヤが細いので、その辺も加味して検討します!
ありがとう御座います!!(^^ゞ
自転車を漕ぐ際、アタッチメントから伸びるシャフトが、若干内ももに触れる感覚はあるものの、全く気にならないレベルで問題無しといった感じ。
唯一ネックになりそうなのは、乗降の際に自転車を傾ける手間ですが、慣れれば自然とこなせるようになりました!!(*^^*)
現在のタイヤで、横滑りしたり路面に噛むような事はありませんでしたが…。
ご検討の際、1~2週間程度の貸出しは可能なので、実際に試してみるのであればお気軽に取りに来て下さい!!※アタッチメントの脱着は任せますけど…(笑
わお、ありがとうございます!
ママチャリ用のチャイルドシートの購入もまだ&子供もまだ1歳半年なので、実際に購入するにしても、もう少し先になりそうですが、本当に買うかどうかで決めかねた時にはお願いする事にします。
※MACOさんの気が変わってなかったら。笑
ママチャリ用とかも悩みますよね~!!
でも、お子様が一人の間はHAMAXキスを使って、アタッチメント部分だけを買い足しすれば、その都度で必要な自転車に付け替え自由って感じじゃないですか??
二人目が産まれると、子供を乗せるのは前後が基本になりますし、次に必要になるのは前側のチャイルドシートになるかと…。
もしご検討される際は、いつでも取りに来て下さいっ!!(^^ゞ
※もしくは、六角レンチ持参で釣り場まで!!(笑
確かに、すぐに付け替えれるのは機能的で魅力ありますね。いわれてみれば、すごい利点。
アタッチメントさえ有れば、どの自転車でも使えるんですもんね!
実際に試せるのはありがたい。
その際はよろしくです!
ありがとございます!
一応、チャイルドシートと後輪間に、ある程度のクリアランスは必要みたいですが、大抵の場合は気にする事も無いかと…。
それよりも、自転車に乗って運動したい時は外せて、送迎の時にサクッと装着できるのは本当に便利ですよ~!!(^^ゞ
また、いつでも声掛けて下さい~!!
参考になりました。ありがとうございます。
こちらこそ、読んで頂きありがとうございました!!(^^ゞ
初めまして、参考にさせていただいてます!
わかりやすい記事をありがとうございます。
質問があるのですが、手持ちの自転車のシートチューブにワイヤーが通っておりブラケットが固定できるか心配で購入に踏み切れずにいます。ブラケットを固定するパーツはボルトを外せば金具の部分もバラすことは可能なんでしょうか?もし可能であればワイヤー部分を避けて取り付けできるかも?と考えております。
もしお返事頂けると嬉しいです。またブログ楽しみにしております。
初めまして!
コメントありがとうございます!!
早速ですが、ブラケット部分の金属に関してです。一応、力を入れれば外せない事も無さそうですが、ここは負荷が掛かる重要な部分になるので、金属を外すのは危険かと思います。
なので、金属を外すよりも、硬い筒状の物でワイヤーを包んで保護する。または、ブラケット固定部に入れ込むゴム状のストッパー(もしくはスポンジに変える)を削り、ワイヤーのクリアランスを確保するといった感じで、シートチューブにあるワイヤーに合わせて加工する方が良いかと思います。
参考イメージ↓
https://colorlesswind.com/archives/5015961.html
https://blog.worldcycle.co.jp/20130817/5642/
これらのようなアイテムを使い、ワイヤーの動きを確保してからブラケットを固定すれば、何とかなりそうな気もしますが…。
※実際に試した事は無く、あくまでも想像の域での話しなので、安全性に疑問が残ります。大切なお子様を乗せるアイテムなだけに、もしワイヤーを避ける事ができない(動きを邪魔しない)ようであれば、別のチャイルドシートを選択した方が良いかもしれません。
お役に立てたか分かりませんが、取り急ぎお返事させて頂きました!!
※被っているコメントの方は削除しておきますね。
折角すぐにお返事くださっていたのに確認が遅くなりすみません…
そうですよね、それに安価なものではないですし、買ってみたは使えなかったとなるとショックを受けそうです。笑
実際に店舗で確認できれば一番良いのですがここは安全第一に考えもう少し他のチャイルドシートも視野に入れて検討してみたいと思います。
丁寧に説明してくださりありがとうございました!これからも応援しております!
いえいえ!!
コチラこそ、お役に立てず申し訳無いです!!
最近は、買ってみて使えなければ即メルカリへ。なんていう方法もありますが、やはり安全第一が良いと思いますので、無理はしない方が無難かと思います。
シートチューブへのアタッチメント取り付けが難しいという事であれば、クロスバイクにも装着できる、前ハンドル側のチャイルドシートなんかもあったように思います。
ニーズに合った使いやすい商品が見つかると良いですね!!(^^ゞ